福島県須賀川市の公立岩瀬病院 全国初導入 医療文書LINEで依頼できます 遠方の通院者利便性アップ

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福島県須賀川市の公立岩瀬病院 全国初導入 医療文書LINEで依頼できます 遠方の通院者利便性アップ

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福島県須賀川市の公立岩瀬病院は入院証明書などの医療文書の発行を通信アプリ「LINE(ライン)」で依頼できるシステム「Easy
α(イージー
アルファ)」を福島情報処理センター(本社・郡山市)と共同で開発した。同病院によると全国初の取り組みという。9日、運用を開始した。
システムは病院の公式ラインを活用する。入院患者本人が来院する必要のあった入院証明書などの発行をオンラインで依頼できるようになるため、遠方から通う患者の利便性向上につながる。予防接種や検診の予約も申し込める。
同病院では医療文書の発行依頼が年間で約4千件、検診の予約が約3千件と窓口業務の負担が課題になっていた。高齢者にも比較的使われているラインを活用した受け付けシステムを企画した。福島情報処理センターへ通信アプリの開発を依頼し、11月に完成した。
今後は近隣市町村での各種検診の案内にアプリのQRコードを載せ、システムの周知と利用者の増加につなげる。
公立岩瀬病院の土屋貴男院長は記者会見で「手軽さと初の試みという意味をこめて『イージー
アルファ』と命名した」、福島情報処理センターの小暮憲一社長は「地域住民の健康維持につながってほしい」と話した。