第11回ふくしま産業賞 金賞 会沢高圧コンクリート(福島県浪江町)

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第11回ふくしま産業賞 金賞 会沢高圧コンクリート(福島県浪江町)

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電気をためられる「蓄電コンクリート」の商用化を目指している。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興に貢献しようと、福島県浪江町に新設した研究開発型生産拠点「福島RDMセンター」で研究・開発を進めている。
「カーボンブラック」と呼ばれる炭素の微粒子をコンクリートに含めると電子が集まり、蓄電性や発熱性が生まれる。長時間使うと電力が低下する電池に比べ、蓄電や放電に化学反応を伴わない。劣化がしにくく、長期的に電気を貯蔵できるのが特徴だ。
9月には蓄電コンクリートを搭載した試験的な装置を計4基開発した。高さは1・3メートル。4基合わせた出力は100ボルト相当で、100ワットの電化製品が3時間程度使える電気容量を備える。
この技術を住宅の基礎などに応用すれば、太陽光など再生可能エネルギーの効率的な利用にもつながるとみる。来年にも実証実験に着手する。会沢祥弘社長(60)は「まだ未熟だが、発展する可能性が高い技術。コンクリートの蓄電能力を現在の10倍にまで高めたい」と青写真を描く。








会沢高圧コンクリートは第10回ふくしま産業賞で福島民報社奨励賞を受けた。■メモ▷創

業=1935(昭和10)年(本社・北海道苫小牧市)▷社

長=会沢祥弘▷従業員数=620人▷住

所=浪江町請戸字北迫1の3▷電話番号=0240(23)4391