福島県いわき市の牧場「旅人牧舎。」が移転オープン　海と馬の魅力融合　交流人口拡大図る

福島県いわき市の賢沼寺の敷地内に馬などと触れあえる牧場「旅人牧舎。」が１４日に移転オープンする。動物との交流で心身を癒やす「アニマルセラピー」に取り組んでおり、周辺の砂浜での乗馬体験も実施する計画だ。海と馬の魅力を掛け合わせ、交流人口の拡大や地域活性化を目指す。代表の八木沢一気さん（３１）は「風光明媚ないわきの海岸の眺めを馬上から味わってもらいたい」と意気込む。
茨城県北茨城市出身の八木沢さんは馬のひづめに蹄鉄を付ける装蹄師として活動。気軽に動物に触れあえる場をつくろうと、２０２３（令和５）年１１月に市内の湯ノ岳に牧場を開いた。しかし、水確保が難しく移転先を探していたところ、境内でのイベント開催などを通して知り合った賢沼寺の住職から、寺の敷地の一部の提供を受けることができた。馬の運動場を作り、ヤギやポニーに餌やりできるスペースを設けた。
海まで行ける乗馬コースの策定などを進めている。午年となる来年１月１日から４日まで、馬に乗って初詣ができる「騎馬詣」を企画している。八木沢さんは「地域に貢献し、受け入れてもらった恩返しをしたい」と力を込める。


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移転記念イベント「沼之内弁財天馬市」は１４日、賢沼寺で開かれる。動物への餌やり体験や装蹄の実演の企画をする。キッチンカー出店や農産物販売もある。時間は午前９時から午後３時まで。情報はインスタグラムで発信している。