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福島県会津若松市の會津藩校日新館は、俳優岡田准一さんが主演を務め、米動画配信大手ネットフリックス(ネトフリ)配信のドラマ「イクサガミ」のロケ地となった。日新館で13日、撮影道具を紹介するイクサガミ特別展が始まった。岡田さんらが実際に身につけた衣装などが目を引く。関係者は「会津を舞台に撮影された人気超大作の世界観を届けたい」と意気込んでいる。
会津若松フィルムコミッション(FC)の主催。日新館では、第1話で志士ら292人がバトルロワイヤル「蠱毒」を繰り広げる京都・天龍寺の舞台として昨年4月に撮影が行われた。
ネトフリ貸与の約30点を並べた。剣客・嵯峨愁二郎役の岡田さん、蠱毒の始まりを告げる槐を演じた二宮和也さんらが使用した衣装をメインに、染谷将太さんが配役されたアイヌの弓使い・カムイコチャの弓矢、伊藤英明さんが役を担った戦闘狂・貫地谷無骨の大刀なども並ぶ。会津若松FC、日新館スタッフが見聞きした「撮影こぼれ話」を紹介するポップも掲示した。
日新館によると、全国からロケ地巡りで訪れる入場者が目立ち始めたという。会津若松FCの武田真理さん、日新館の石田明夫館長は「若い世代を中心に改めて会津、日新館の魅力を伝えるきっかけにしたい」と期待している。
特別展は来年1月31日までの予定。観覧時間は午前9時~午後5時。入館は大人1800円(税込み)など通常の観覧料が必要。撮影は自由。問い合わせは会津若松FC(市観光課)へ。※イクサガミ
原作は直木賞作家、今村翔吾さんの長編歴史小説。明治初期、巨額の賞金につられ、京都に集まった志士たちが東京を目指し、命を懸けて戦うストーリー。映像作品で岡田准一さんは主演、プロデューサー、アクションプランナーを務めた。県内では猪苗代町の天鏡閣もロケ地となった。只見町が舞台となった映画「青春18×2
君へと続く道」でメガホンを取った藤井道人さんらが監督・脚本を担った。全6話で、国内ランキング1位、非英語作品部門で世界1位を記録した。

