福島のニュース
福島県に拠点を置く企業が開発に関わった技術を搭載した「小型実証衛星4号機(RAISE―4)」は14日、ニュージーランドのマヒア半島にあるロケットラボ社の発射施設から打ち上げられた。宇宙航空研究開発機構(JAXA)はロケットと衛星の分離に成功したことを確認し、「衛星の状態は正常だ」と発表した。
RAISE―4は、日本の民間企業や大学などが開発した次世代の衛星技術を宇宙空間で実証実験するために打ち上げた。いわき市の高橋電機製作所が開発した推進機「パルスプラズマスラスタ」、南相馬市小高区に製造拠点があるマッハコーポレーション(本社・横浜市)が手掛けた耐放射線カメラを搭載している。
高橋電機製作所の高橋徹社長(51)はライブ配信で打ち上げの様子を見守った。天候不良や追加の確認作業が生じたため当初の予定から9日遅れの打ち上げとなった。「無事宇宙に旅立ってくれて安心した。約1年間の試験期間中、不具合なく作動してほしい」と願った。

