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福島県白河市の白河旭高は16日、台湾・新竹市の国立新竹女子高級中学(日本では高校に相当)と姉妹校協定を結んだ。相互交流を促進し、人材育成につなげる。台湾の学校が県内の高校と姉妹校協定を結ぶのは初めて。
新竹女子高級中学で第4代校長(1943~1945年)を務めた善方正夫氏が白河旭高の前身である白河高等女学校に勤務した縁があり、同中学の林桂鳳校長からの希望で昨年度から交流してきた。
締結式は白河旭高で行われ、高橋文彦校長と林校長が協定書に署名した。高橋校長は「末永く交流し、生徒に国際感覚を身に付けさせたい」、林校長は「両校のご縁を大切にしたい」とそれぞれあいさつした。両校の生徒代表が見守った。
先立って行われた歓迎式で、全校生約460人が、日本の高校2年生に相当する新竹女子高級中学の生徒32人と教員を拍手で出迎えた。イチゴ大福を作ったり、弓道、茶道を体験したりして友情を育んだ。
両校は今後、相互訪問やオンライン授業、カリキュラム開発などで協力する。すでに高橋校長が昨年12月、新竹女子高級中学の創立100周年式典に出席したほか、今月9日から12日まで白河旭高生15人が同中学を訪問している。
林校長によると、善方氏は校長在任中、当時は珍しかったプールや寄宿寮などを整備し、現地では今でも感謝されているという。

