福島のニュース
福島市の主婦矢口洋子さん(81)の自宅に今年も福島県内外から4355枚のクリスマスカードが届いた。カードには手書きのメッセージが添えられており、地震や水害など自然災害に見舞われた全国の小学校に送られる。カードの一部は24日から28日まで、市内のこむこむ2階で展示する。
取り組みは中央大の田中拓男名誉教授(埼玉県在住)が2011(平成23)年に「クリスマスカードを被災地の子どもたちに届けよう」プロジェクトとして始めた。趣旨に賛同した矢口さんは2017年から参加し、会員サイト(SNS)で協力を呼びかけてきた。矢口さんは「今後も被災地の子どもたちを見守る活動になれば」と話している。
展示会はプロジェクトと中央大学員会福島白門会の主催、こむこむと尚志高福島キャンパスの共催。国内外からのカード、大学の学長や各国大使などからの言葉や書など約千点を展示する。
観覧無料。時間は午前9時30分から午後5時(最終日は正午)まで。初日は午後1時30分から、オープニングセレモニーを行う。問い合わせは尚志高福島キャンパスへ。
生徒会の中尾葵さん、渡辺凜さんは「被災地の子どもに向けて描かれている。いろいろな方に見ていただきたい」とPRしている。

