国分さん(福島県・大玉中1年)全国最高賞 「小さな親切」作文コンクール 曽祖母との思い出からの気付きをつづる

  • [エリア]
国分さん(福島県・大玉中1年)全国最高賞 「小さな親切」作文コンクール 曽祖母との思い出からの気付きをつづる

福島のニュース


「曽祖母から受け継いだ『親切』のバトンを大切につないでいきたい。ばあちゃん、私、がんばるね」―。福島県の大玉中1年の国分穂乃花さん(12)は第50回「小さな親切」作文コンクールで、中学生では全国最高賞となる文部科学大臣賞に輝いた。昨年10月に亡くなった、曽祖母トミ子さん(享年92)との思い出の中での気付きをつづった。「読んだ人が親切について考えるきっかけとしてくれたらいい」と話している。
作品では、いつも優しく人のために行動していたトミ子さんのように国分さん自身も「親切」を実践することに決めたが、これまで自分が考えていた「親切」と、トミ子さんのように「見返りを求めず心から相手のために動くこと」の違いに気付いた思いなどを文章で素直に表した。
受賞の喜びと感謝を天国のトミ子さんに報告したという。「曽祖母は自分の生きる道を指し示してくれた。一緒に過ごした日々を大切に、また文章を書いていきたい」と意気込んでいる。
喜びの声は周囲からも上がっている。久保寺徹校長は「人に訴えかける力がある作品。受賞を重圧に感じることなく、文を書くことを楽しんでほしい」と激励した。
同コンクールは「小さな親切」運動本部の主催。全国各地の小中学生から2万6847点の応募があった。