福島のニュース
18日午前8時ごろ、福島県北塩原村北山字土合の住宅敷地内で、「柿の木に熊がいる」と通行人から村に通報があった。熊は半日にわたり柿の木の上に居座り、約7時間半後に捕獲された。周囲への被害などはなかったという。
村などによると、熊は体長約60センチで、柿の実を食べていたという。午前8時50分ごろから複数回、花火による追い払いを実施したが効果が得られなかった。午後0時40分ごろに県に麻酔を要請。到着した県の獣医師が麻酔を使い、午後3時35分ごろに熊が木の上から落ちたところを捕獲した。村は同日、再発防止策として熊がいた木を含む柿の木数本を伐採した。
付近にある北塩原一中は部活動を取りやめ、保護者に送迎を依頼した。さくら小は下校時に職員が同行した。
村によると、12月の熊の目撃は珍しいが、小雪や食べ物が少ない年は冬季間でも目撃があるという。遠藤久彦産業課長は「秋に比べて目撃数は減ってきたが、雪上に足跡が見つかることもある。鳥獣対策実施隊や警察などと連携した迅速な対応に努める」と話した。

