詐欺被害を未然に防止 福島・郡山深沢郵便局の浜田さんに感謝状 不審な送金申し出を察知 郡山署

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詐欺被害を未然に防止 福島・郡山深沢郵便局の浜田さんに感謝状 不審な送金申し出を察知 郡山署

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詐欺被害を未然に防いだとして郡山署は18日、福島県郡山市の郡山深沢郵便局(西形昭彦局長)と課長代理の浜田典子さんに署長感謝状を贈った。
同署などによると、11月下旬ごろ、同局の窓口を訪れた60代男性が「ATMで80万円を送りたいので、引き出し上限額を上げたい」と申し出た。郵便局は上限額の引き上げを依頼された場合にヒアリングする決まりがあるため、対応した浜田さんが送金の理由などを尋ねた。だが、男性自身が送金の目的をよく理解しておらず、曖昧な説明に終始していた。浜田さんは詐欺を疑って手続きを断り、この出来事について職場内に共有した。
数日後の同月26日午後4時10分ごろ、同じ男性が何者かと通話しながら同局内にあるATMを操作していた。西形局長が発見し、男性に声を掛けた。浜田さんが男性に代わって通話すると、相手に一方的に電話を切られたという。詐欺と確信した2人は同署に連絡した。駆け付けた署員と共に男性を説得し、詐欺被害を未然に防止した。
贈呈式は同局で行われ、七海暢一署長が2人に感謝状を手渡した。西形さんは「水際での防止は地域のお客さまの安心・安全を守るために大切。引き続き詐欺被害の防止に取り組む」、浜田さんは「年齢に関係なく詐欺被害が発生している。お客さまには気軽に窓口で相談してほしい」と語った。(郡山版)