福島のニュース
県産水産物を中心とした仲買業を営む。中沢正英社長(60)の長男久仁彦さん(36)、次男由樹さん(32)兄弟が自分たちを「オーシャンブラザーズ」というブランドとして打ち出し、認知度向上に成功した。
東京電力福島第1原発事故発生後、風評により「常磐もの」の流通が減少した。水産業の魅力を広く発信したいと、自動車メーカーで働いていた由樹さんが2019年、住宅設備メーカーに勤めていた久仁彦さんが2023(令和5)年に入社。同年冬にオーシャンブラザーズを結成した。おいしく、おしゃれに魚を食べてもらうイメージを掲げ、爽やかなデザインのロゴを制作。ホームページや自社商品に活用している。
相馬市内の相馬原釜地方卸売市場で目利き、買い取りなどの業務に励む。取引の拡大やメディアへの露出時はブラザーズとして活動し、自社の独自性を売り出している。新商品開発にも力を入れる。ヒラメのうまみと松川浦産のアオサノリの香りを堪能できる「平目と生海苔の海鮮ぶっかけ丼」を開発した。
中沢正英社長は「若い力が業界を盛り上げてくれている。福島の水産物の魅力を発信する」と意気込む。■メモ▷設
立=1975(昭和50)年2月▷社
長=中沢正英▷従業員数=9人▷住
所=相馬市尾浜字平前49▷電話番号=0244(38)8220

