【師走ひと模様】苦悩越え歌い続ける 福島県合唱連盟県南支部の「合唱塾」

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【師走ひと模様】苦悩越え歌い続ける 福島県合唱連盟県南支部の「合唱塾」

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12月のある週末、福島県郡山市のメグレズホールに県内各地の中高生らが集まった。県合唱連盟県南支部の「合唱塾」だ。ぴんと張り詰めた空気の中、発声練習が始まる。来年1月7日には日本フィルハーモニー交響楽団と都内で共演する。久納将[たすく]さん(15)=二本松一中3年=も「夢への一歩」に向けて歌声を重ねた。







合唱を始めたのは二本松南小3年の頃。歌う楽しさを知り、中学の部活動に選んだ。難しい音楽記号やハーモニーに出合うたび、のめり込んだ。ただ、1年の終わりごろから高い音が出にくくなった。女声3部合唱が基本編成の部で居場所を見失いかけた。
成長の証しであるはずの声変わりを喜べず、無力感が募った。ある日、顧問の三浦唯教諭に辞めたいと打ち明けた。「才能がある。続けたほうがいい」。励ましの言葉に救われ、前を向いた。
当分は仲間の助言役に徹しつつ、音域を広げようと家で自主練習に励んだ。症状が収まった昨秋に合唱塾に応募し、同じ悩みを抱える男子と高め合った。部活動では副部長を任され、仲間を引っ張ってきた。







音楽教師や歌手を目指し高校でも歌い続けるつもりだ。夏には音大を見据え、ピアノを始めた。「この先も困難があっても乗り越えたい」。成長を示す大舞台に臨む。