【震災・原発事故15年へ】復興や帰還促進、地域活性化へ 公設民営の複合商業施設コ・ラッシェ都路開所 3店舗入居

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【震災・原発事故15年へ】復興や帰還促進、地域活性化へ 公設民営の複合商業施設コ・ラッシェ都路開所 3店舗入居

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福島県田村市都路町に公設民営で整備を進めてきた複合商業施設「コ・ラッシェ都路」は20日、開所した。日用雑貨販売店やスイーツ店、ラーメン店の3店舗が入居し、東日本大震災、東京電力福島第1原発事故で一時避難指示区域となった都路地区住民の生活基盤の充実を図り、復興や帰還の促進、地域活性化を目指す。
開店当初から多くの人が訪れた。施設内に入った「ど~も岩井沢店」は、2014(平成26)年4月の避難指示解除直後、仮設商業施設として都路町にオープン。10年以上、帰還した住民の買い物の場として親しまれてきた。代表の渡辺美保さん(59)は「厳しい時期もあったが、皆さんの笑顔に励まされ続けてきた。これからも愛される施設を目指して頑張りたい」と話した。
菓子店「みやこじスイーツゆい」は避難指示解除の約2年後に同じく都路町に開所。地元の卵を使い、子育て世代の女性を中心に店を運営してきた。小学生ら4人を育てるスタッフの若林真貴さん(32)は「新たな場所で、たくさんの笑顔を届けていきたい」と誓いを新たにした。
市内船引町や都内などに店舗を持つラーメン店「麺処さとう」も開店から多くの行列ができた。代表の佐藤隆介さん(41)は「自分たちのラーメンで少しでも地域の力になれたらうれしい」と汗を拭った。
施設の愛称「コ・ラッシェ都路」を考えた都路小4年の山中彩[さ]愛[な]さん(9)は、たくさんの人に来てほしいとの願いを込めて、方言「こらっしぇ」の愛称を考えた。この日、表彰を受けた。「震災は経験していないが、昔みんな避難したと聞いた。また多くの人が訪れる古里になってほしい」と期待を込めた。■市長らテープカット
20日、現地で落成式を行い、白石高司市長、大橋幹一市議会議長らがテープカットした。白石市長は「多くの人が集いにぎわう場として、復興に弾みをつけるシンボルとしたい」と力を込めた。鈴木正晃副知事、玄葉光一郎衆院副議長、星北斗参院議員らが訪れた。
施設は自立・帰還支援雇用創出企業立地補助金を活用し、市内都路町岩井沢の国道288号沿い旧岩井沢小向かいに建設。敷地面積は約5876平方メートル。建物は木造平屋、建築面積は787平方メートル。店舗スペースのほか、多目的交流スペース、ドッグランも設けた。田村市産材を活用した柱や梁[はり]なども使い、木のぬくもりを感じることができる施設となっている。