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福島県いわき市の古典読書サークル「万葉会」(小野節子会長)の最終講義が20日、同市鹿島町の鹿島公民館で開かれ、関係者が半世紀近くの活動の歴史に思いをはせながら最後の古典読書を楽しんだ。
同会は1977(昭和52)年に設立され、市社会教育事業の百人一首講座として始まった。市内小名浜の玉川会館などを経て、鹿島公民館でも長年活動してきた。設立当初からの講師、市内在住の鈴木英司さんが最終講義も登壇した。
現在のサークルメンバー12人のうち6人が参加した最終講義では、2017(平成29)年からスタートした「徒然草」を読み上げた。ダイジェストではなく、全文を読むことに注力しているといい、参加者は真剣な表情で読み上げた。
同会ではこれまで、月に一度集まり「万葉集」「平家物語」「古事記」「伊勢物語」「枕草子」「古今和歌集」などの著名な作品を読み上げてきた。講義は500回以上に上るという。
3代目で30年以上会長を務めている小野さんは「特別なことはなく、日常の中に『万葉会』があり、さまざまなことを学んだ」と振り返り、鈴木さんは「全文を読むことによって分かることもあったと思う」と感慨深げに語った。
同会では、来年1月17日に市内で卒業式を開き、長年の活動に終止符を打つ。(いわき版)

