福島のニュース
「八木沢さんは大切なことを教えてくれた」。優れた中高生の国際理解・国際交流論文をたたえる朝河貫一賞に輝いた福島市の横山和奏さん(15)=福島大付属中3年=は25日、亡き恩師への感謝を胸に市内での表彰式に臨む。
昨年冬に家族とタイに出かけ、スラム街を訪ねた。シャンティ国際ボランティア会理事の八木沢克昌さんが案内し、自分と同年代の女の子を紹介してくれた。医者を志しているが、教育が当たり前でない環境で夢を叶えるのは難しいことを教わった。図書館が心のよりどころとなっていると知り、印象に残った。
帰国し、今年1月に八木沢さんの訃報に触れた。最後にガイドしてくれたのが自分たちだったと分かった。新しい価値観との出合いのきっかけをもらったことに感謝があふれた。今年の夏休みに絵本に翻訳シールを張り、現地に送るボランティアに参加した。本がどれだけ大切なものか、現地で学んだからだ。
国際支援の在り方などについて考えをまとめた論文が賞を受けた。「国際協力は実は身近だと、みんなが知るきっかけになればうれしい」と願う。自分が八木沢さんにしてもらったように。

