第11回ふくしま産業賞 銀賞 とうふ屋おはら(福島県喜多方市) 伝統の圧搾法を継承

  • [エリア] 会津若松市 喜多方市
第11回ふくしま産業賞 銀賞 とうふ屋おはら(福島県喜多方市) 伝統の圧搾法を継承

福島のニュース


2022(令和4)年に閉業した福島県会津若松市の老舗油店「平出油屋」が使っていた伝統的技法「玉締め圧搾法」を受け継ぎ、菜種油の再生に向けて取り組んでいる。来年2月ごろから本格的に搾りを開始し、4月ごろの販売を目指し準備を進めている。
開業当時から厚揚げなどに使う油に平出油屋の油を使用してきた。平出油屋が店をたたむことを2018(平成30)年に知った。全国各地から閉店を惜しむ声が上がった。「伝統の油を絶やしてはいけない」。とうふ屋おはら代表の小原直樹さん(66)は弟子を志願し、6代目の故平出祐一さんの下で技術を学んだ。
搾りの再生に必要な資金は2024年6月、クラウドファンディングで募った。目標を超える支援が集まった。喜多方市豊川町にある古民家の土蔵を借りて2025年2月に改修作業を開始した。大正時代から使われている重さ約1トンの玉締め機を土蔵に移設。焙煎[ばいせん]炉を手作業で組み立て、平出油屋と同様の設備が整った。
試し搾りを行ったが、焙煎時の火加減など高い品質の製油には工夫や研究が必要な部分もあるという。「平出さんに近い品質に早く到達するとともに、次の世代にこのバトンをつないでいきたい」。将来的には県内産菜種での搾りも見据えている。■メモ▷設

立=2000(平成12)年6月▷代

表=小原直樹▷従業員数=3人▷住

所=喜多方市高郷町大田賀字地神原1308の2▷連絡先
=0242(85)2770