学石男子高校駅伝 初Vの軌跡(下) 先輩の快挙刺激に 常勝チームへ成長が鍵

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都大路での優勝により、高校駅伝界での存在感をさらに高めた福島県の学法石川。ただ、ダブルエースの増子陽太(3年)と栗村凌(同)、そして保芦摩比呂(同)ら現体制の中心選手はいずれも今年で卒業し、チームを去る。常勝軍団となるには、主力が抜けた来年以降に真価が問われることになる。
選手層の厚さを主に3年生が支えた。都大路に出場した3年生は5人。1区増子、3区栗村は区間賞を獲得し、6区保芦は区間2位。さらに4区佐藤柊斗と5区末田唯久海も区間3位をマークし、全員が区間3位以内という結果を残した。
高校世代では5000メートルを13分台で走れば、トップクラスとされる。現体制でその記録を持つのは増子と栗村、保芦の3人。松田和宏監督も、「前半のエース区間に増子、栗村を配置できたのはもちろん、後半6区に13分台の保芦を置けたのは戦略的にも相当大きかった」と話す。それだけ「総合力」を求められるのが都大路というレースだ。
現に、今大会で3連覇を目指していた佐久長聖(長野)は連覇の原動力だった浜口大和(中大)や佐々木哲(早大)ら主力が卒業し、今年は10位と入賞を逃す厳しい結果に終わった。学法石川でも現在の2年生と1年生の成長が大きな鍵を握る。
1年生ながら2区を走った若田大尚は「3年生がチームの雰囲気をつくってくれたから全員の思いが一つになった」と話す。3年生は一人一人が練習の意味を理解し、オンとオフのメリハリがあり、後輩にも分け隔てなく接してくれた。「先輩たちの技術はもちろん、練習への向き合い方や雰囲気づくりといった普段の姿勢も受け継がなきゃいけない」と指摘。
美濃谷郁夫スカウト担当コーチは「今回走れなかった多くの選手も現地で歴史的瞬間を目の当たりにした経験を彼らのモチベーションにつなげ、成長を後押ししたい」と話した。