民報コース 安達太良CC 「クラブ選手権」2冠 福島大付属中2年 遠藤仁さん 男子ゴルフ界に新星全国狙う

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民報コース 安達太良CC 「クラブ選手権」2冠 福島大付属中2年 遠藤仁さん 男子ゴルフ界に新星全国狙う

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福島県内の男子ゴルフ界に新星が現れた。福島市の福島大付属中2年の遠藤仁さん(13)は福島ゴルフ倶楽部民報コース(福島市)と安達太良カントリークラブ(二本松市)の「クラブ選手権」を制し2冠を達成。クラブ選手権は各コースが会員を対象に開催する最も権威ある大会だ。10代で制するのは珍しく、両コースの最年少記録を塗り替えた。プロを交えた3月の大会で結果を残せなかった悔しさをばねに、技術力と精神力に磨きをかけ、大人をしのぐ勝負強さを発揮した。文武両道を心がけながら新たな高みを目指す。
民報コースは昨年に続き2度目、安達太良は初出場だった。両ゴルフ場によると、10代が優勝するのは初めて。安達太良では、会員が総打数で競う「スクラッチ競技」でも優勝した。
小学生時代にゴルフを始めた父武義さん(44)の影響で仁さんも小学3年ごろにクラブを握り始め、翌年にコースデビューした。正確なドライバーショットが持ち味で、県や東北地区の大会で上位入賞してきた。
今年3月、プロゴルファーと全国各地の強豪ジュニア選手が集う大会に出場した。同じ組には今季の日本オープン選手権覇者・片岡尚之選手(27)らがいた。会場となった兵庫県のゴルフ場は初ラウンド。コースを攻略し切れず、間近で繰り広げられるトッププロのプレーに圧倒された。18ホールで通常80前後のスコアは100に落ち込み、32人のジュニア選手の中で最下位に沈んだ。
「負けたくない気持ちが強くなった」。挫折を経験し、受け身だった練習への姿勢が変わった。スイングの癖をどう直すかなど、父の助言を受け止め、試行錯誤する時間が増えた。武義さんも「疑問点を自ら聞いてくるようになった」と変化を感じ取る。
安達太良のクラブ選手権は予選を5位で通過。決勝は規定の36ホールで勝負がつかず、38ホールまでもつれた。民報コースでは、初日(27ホール)のスコアで2位に6打差をつけた109で首位に立ち、同じく27ホールを回る最終日もその座を譲らなかった。周囲は経験値で勝るベテランばかり。「実力で勝つ」。勝利への執念が粘りのショットにつながった。
来年は受験生。勉強と両立しながら、ジュニア大会を中心に実力を試す。これまでは東北大会止まりのため「全国大会出場を決めたい。より正確なショットを打てる選手になる」と言葉に力を込める。
武義さんは福島高1年時にローレルバレイカントリークラブ(須賀川市)のクラブ選手権で優勝した経験を持つ。「文武両道を大切にしながら成長してほしい」と期待する。
県内ではプレーヤーの高齢化が進み、ゴルフ場が減少する中、県ゴルフ連盟会長の内池浩さん(82)は「中学生の活躍は希望の光だ。若い人が競技に親しむきっかけになればうれしい」と話している。※クラブ選手権
各ゴルフ場で最も強い会員を決める競技で、年に1度開かれる。会員向け大会の頂点に位置付けられている。競技形式はゴルフ場ごとに異なる。福島ゴルフ倶楽部民報コースは9、10の両月の2日間、計54ホールの総打数で順位を決めた。安達太良カントリークラブは8、9の両月に実施。総打数で競う予選を経て、上位16人がホールごとに勝敗を決める「マッチプレー」によるトーナメントで競った。