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福島県南相馬市原町区信田沢の栃窪層(ジュラ紀後期、約1億6千万年前)で発見された新属・新種の植物化石「オーハニエラ・タイロフォリア」の特別公開は26日、南相馬市博物館で始まった。来年3月22日まで。
「オーハニエラ・タイロフォリア」はべネチテス類という裸子植物の仲間で、中生代のみに存在していた。新属・新種分類の決め手となった2種類の化石を展示している。一つは長さ約50センチで2010(平成22)年に採集された。枝分かれした茎の先端に葉が付いた状態で、生殖器官である雌花も確認できる。これまで葉のみが見つかった例はあったが、植物全体の姿が分かる標本として注目を集めている。
もう一つは2023(令和5)年に発見された化石。13センチほどで葉と茎が付いた状態が伺える。
同館は恐竜の全盛期だったジュラ紀の植物として紹介、写真図解を添えている。
化石は南相馬市鹿島区のアマチュア化石研究家、平宗雄さんが採集した。2010年に発見した化石は翌年の東日本大震災の津波で、平さんの自宅ごと流失したが、平さんが田んぼから見つけ出した。ミュージアムパーク茨城県自然博物館の滝本秀夫理学博士が調査に当たり、今月22日に日本古生物学会の英文誌で論文を発表した。
栃窪層からはべネチテス類の別の新属・新種「キムリエラ・デシンフォリア」の化石が見つかっている。
特別公開のみの観覧は無料。南相馬市博物館の開館時間は午前9時から午後4時45分まで。月曜定休で29日から来年1月3日までは年末年始の休館。問い合わせは同館へ。

