東邦銀(本店・福島市)、大東銀筆頭株主に 19%超保有 地銀間の連携強化

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東邦銀(本店・福島市)、大東銀筆頭株主に 19%超保有 地銀間の連携強化

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東邦銀行(本店・福島市)は26日、大東銀行(本店・郡山市)の株式を追加取得し、議決権ベースで19・67%を保有する筆頭株主となったと発表した。ともに主な営業基盤とする県内の人口減少に歯止めがかからない中、地域の持続可能性を高めるため、地方銀行間の連携を強める必要があると判断した。東邦銀行は「健全な競合関係を維持しながら互いの強みを生かす」と狙いを表明。大東銀行は「経営統合に関する協議や検討は進めていない」と現状を明らかにした。
東邦は26日付で、大東の大株主である投資ファンド「HSホールディングス」(東京都)と譲渡契約を結び、HS社保有株式の大半に当たる約18%分を約20億円で買い付けた。東邦は9月30日時点で1・56%の株式を保有していた。
HS社は当初から投資目的で大東の株式を取得しており、5月、東邦に対し株式の売却を打診していた。打診の理由を「東邦は県内でも財務基盤が大きく、大東の将来のため、連携を強化できると判断した。地域発展の観点からいい売却先になるのではないかと考えた」としている。
日銀による政策金利の引き上げなどを背景に、地方銀行は預金獲得などを巡って高金利のネット銀行などとの競争が激化している。HS社の打診を受けた東邦は地域金融サービスの安定化を推進するため、両行の連携強化が不可欠と決断した。
具体的な連携策は協議しながら深めるが、事務の効率化や各種届け出の共通化などが想定される。両行は同じく県内を営業基盤とする福島銀行(本店・福島市)も交え、手形小切手や各種書類の輸送トラックの共用などを既に進めている。
東邦の佐藤稔頭取は「健全な競合関係を維持しながらも、お互いの強みを生かして連携することが重要と考えた」との談話を発表した。「地域経済の発展、両行の企業価値向上の観点から、関係強化に向けて協議を進める」との意向を示した。
大東の鈴木孝雄会長兼社長は「これまでの経営方針を一層徹底することが取引先へのサービスと株主価値の向上につながる。安定した収益を上げ、顧客と株主の満足度を一層高めていく」とのコメントを出した。※東邦銀行
前身となる郡山商業銀行、会津銀行、白河瀬谷銀行が合併し、1941(昭和16)年11月に設立された。資本金は235億1900万円。2025(令和7)年3月期(2024年4月~2025年3月)連結決算の当期純利益は前期比41・8%増の74億4500万円で、4期連続の黒字を確保した。県内を中心に、支店や出張所など123店舗を展開している。従業員数1873人。※大東銀行
郡山無尽と会津勧業無尽、磐城無尽の3社合併で1942(昭和17)年8月、大東無尽として設立。大東相互銀行を経て1989(平成元)年2月に現行名となった。資本金は147億4300万円。2025(令和7)年3月期(2024年4月~2025年3月)連結決算の当期純利益は前期比6・0%増の13億3千万円で14期連続の黒字とした。県内を中心に56の店舗を持つ。従業員数411人。