【師走ひと模様】亡き両親の店、再び 福島県会津若松市の「純喫茶 ダット」

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【師走ひと模様】亡き両親の店、再び 福島県会津若松市の「純喫茶 ダット」

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福島県会津若松市の「純喫茶
ダット」は再開して初めての年の瀬を迎えた。46年にわたり店を営んでいた夫婦の急逝で昨年末に一度閉じたが、11月に長女の棚岡了子さん(56)が夫の康宏さん(63)と復活させた。飲食店経営の経験はなかった。それでも「地域に愛された場所をなくしてはいけない」との思いから両親の面影が残る店で新たな歴史を紡ぎ始めた。






仲むつまじく店に立ち続けた石田成一さん・美智子さんは昨冬、この世を去った。東京で暮らしていた了子さんは深い悲しみの中、店の片付けを始めた。「営業しているのかと思った」。顔をのぞかせた常連客のさみしげな表情に心が痛んだ。「どれだけ地元に親しまれていたのだろう」。再び看板を上げる決意をした。夫婦そろって仕事を辞め、7月に市内へ移住。手探りながらも「昭和レトロ」の雰囲気を残し店をよみがえらせた。






看板メニューの固めのプリンや南部鉄瓶で入れる先代と同じ味わいのコーヒーを注文する声が店内に響く。「幅広い世代が『懐かしい』って来てくれたらうれしいね」。父母が守り続けた来店者の笑顔あふれる光景に2人で目を細めている。
住所は会津若松市館馬町1―2。赤い屋根が目印。駐車場3台や車椅子で利用できるバリアフリートイレがある。営業時間は午前8時から午後7時(ラストオーダー午後6時30分)まで。火曜定休。問い合わせは純喫茶ダットへ。