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福島県いわき市で、人工知能(AI)技術で手話を翻訳し、手話者と手話を知らない人との円滑なコミュニケーションを支援するためのシステムの実証実験が始まった。期間は来年10月末までを予定している。誰もが住みやすい共生社会の実現に役立てる。
市が導入したのはソフトバンクが開発した「SureTalk(シュアトーク)」。専用のタブレットが手話者の動きと、手話を知らない市職員らの音声をそれぞれ即時に読み取り、両者が伝えたい内容をリアルタイムで画面上に文章化する。同システムを間に挟むことで、手話通訳者らがいなくても円滑なコミュニケーションが期待できる。
システムは市障がい福祉課の窓口に配置された。26日、導入後初めて手話利用者が来庁し、システムを体験した。誤訳も多かったが、市内の渡部宣明さん(68)は「手話がわからない人との交流に役立つ。このような取り組みやサービスがもっと広がってほしい」と述べた。
市は手話表現のデータ収集など、同社の実証に協力する形でシステム導入を決めた。市によると、県内では会津若松市に次いで2例目。

