バド女子実業団チーム福島県内初創設 川俣町に練習拠点 ジュニア育成へ 福島市のガット製造業CRSスポーツ工業

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バド女子実業団チーム福島県内初創設 川俣町に練習拠点 ジュニア育成へ 福島市のガット製造業CRSスポーツ工業

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バドミントン用ガット製造業CRSスポーツ工業(本社・福島市)は今年春、福島県内初となるバドミントン女子の実業団チームを創設する。10年間の長期計画で国内最高峰S/Jリーグへの参戦を目指す。県内の小中学生を対象にしたジュニアチームも置く構想で、ジュニア選手には同社の生産拠点がある川俣町の川俣高を中心に県内の高校への入学を推奨し、練習環境や育成面で手厚く支援する考え。地域を盛り上げ、地元の高校の魅力向上を後押しして「人材の循環型社会」の実現を目指す。
実業団の監督には、トナミ運輸などで選手として活躍した広島ガス元監督の菊田健一さん(42)が就く。編成は10人規模を想定しており、現時点で選手1人が今年春に入団予定。来年春に卒業予定の県内高校生を中心に募集を開始する。正社員と同じ雇用条件で1日3時間の練習時間を提供する。
ジュニアチームは関連企業が運営する。川俣町を中心にバドミントン専用コートを設けるなどして選手を育成・強化する。小学校低学年から選手を育成、全国トップレベルの技量を身に付けてもらい、高校卒業後に実業団入りしてもらう計画だ。
同社の佐藤充社長(57)によると、チームが本格的に始動する来春以降、日本実業団バドミントン連盟に加盟した上で、全日本実業団バドミントン選手権大会に福島県代表としての出場を計画する。同大会で好成績を収めるなどして、S/Jリーグ3部への参入を目指すという。将来的にS/Jリーグのトップトーナメント参戦を目標に掲げる。
実業団、ジュニアチームの練習拠点となる川俣町にある川俣高は2025(令和7)年度から入学生の全国募集を開始した。町は親元を離れて通学する生徒向けに寮を整備した。ホストファミリーを募集して受け入れ態勢を支援している。町一体でフェンシング競技を核としたまちづくりを進めてきたノウハウを生かすこともできる。川俣高の生徒数が増えれば、学校活動の維持や特色ある学校づくりのモデル校にもなる。高校卒業後は実業団チームへの扉が開かれており、社会人以降も県内で競技を続けられる環境が整うようになる。
同社は東日本大震災と東京電力福島第1原発事故発生後、福島県の復興支援を模索してきた。2024年に福島県進出し、現在は川俣町と飯舘村に工場を複数整備した。地元人材の雇用にも積極的で、地域貢献に力を入れている。実業団立ち上げ後は福島県の競技レベルをさらに向上させ、五輪で活躍する選手の育成など地域スポーツの振興に力を入れる方針。佐藤社長は「福島県出身選手が社会人となっても県外に出ることなく、競技が続けられる環境を整えたい」と未来を思い描く。