福島県出身監督率いる2校 無念の箱根路

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福島県出身監督率いる2校 無念の箱根路

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3日に行われた第102回東京箱根間往復大学駅伝(箱根駅伝)の復路で、酒井俊幸監督(福島県石川町出身)率いる東洋大は総合14位で21年ぶりにシード権を逃した。優勝候補の一角とみられていた藤田敦史監督(白河市出身)が指揮する駒大は主力3人を投じたが、総合6位に終わった。両チームとも悔しさをばねに練習を重ね、来年の巻き返しを誓った。■東洋大
シード20年連続で途切れる
薄根(学法石川高出身)「もう一度ここに」
10区
2年連続でアンカーを託された東洋大の薄根大河(3年、学法石川高出身)はありったけの力を出して倒れ込むようにフィニッシュ。最後は起き上がれなかった。1時間8分57秒で区間6位と健闘したが、「シード権に届かず悔しい」と唇をかんだ。
初出場だった前回は4校での8位争いで躍動し、20年連続のシード権獲得の立役者となった。今回は、最後まで余力を持つことを意識し、記録更新を目指して再挑戦した。たすきを受けると東京国際大の久保茉潤(1年)と熾烈[しれつ]な争いを繰り広げた。総合15位から一つ順位を上げたが、シード圏内との2分余りの差は縮まらなかった。
今年度は副主将としてチームをけん引した。昨年11月の小江戸川越ハーフマラソンで自己最高の1時間2分31秒で優勝するなど走力を確実に付けてきた。厳しい状況からのスタートだったが、酒井監督は「今持てる力を出してくれた」とねぎらった。
来春には最上級生としてチームの核となる。「もう一度ここに帰って来ないといけない。次こそはシード権獲得に貢献する」。さらなる成長を誓い、覚悟を決めた。
シード権を逃した酒井監督は「途絶えてしまったことは非常に申し訳ない気持ちでいっぱい。もう一回、再出発するという気持ちを持ってやっていきたい」と言葉を絞り出した。■駒大
「5強」主力の故障響き6位
谷中(帝京安積高出身)「練習不足だった」
7区
「5強」の一角に挙げられた駒大は主力のけがが相次ぎ、総合6位に沈んだ。7区で郡山市出身の谷中晴(2年、帝京安積高出身)も腰や脚の故障が響き、1時間3分38秒の区間9位で本来の力を発揮できなかった。「今の状態でできる走りはできたが、監督の期待に応えられず悔しい」と言葉を詰まらせた。
6位でたすきを受け取った。序盤から速いペースで入ったが、約10キロ地点から腹痛に襲われ苦しくなった。中継所で57秒差あった順大の選手に抜かれ、ついて行けなかった。「やっぱり練習不足だった」と悔しさをにじませた。
昨年11月の全日本大学駅伝では2区を走り、区間3位の好走で優勝に貢献。今大会の主要区間も念頭にあったが、箱根に向けた合宿直前に腰を痛めた。さらに左脚前ももの肉離れを起こし、練習を積めなかった。走れるようになったのは12月の中旬で、体力や筋力が落ちた状態だったという。
駒大は谷中ら主力がけがで状態が上がらず、区間配置に狂いが生じた。藤田監督は「12月に入り主力を故障させてしまったところが敗因だ。この代で総合優勝をさせてあげられず、申し訳ない」と語った。谷中は「今回の反省を踏まえ、練習内容や体の調整などを見直し、チームを引っ張っていきたい」と前を向いた。