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県重要無形民俗文化財の広瀬熊野神社の御田植祭は3日夜、福島県二本松市上太田の同神社拝殿で行われた。
広瀬熊野神社御田植祭保存会(遠藤善勇会長)が継承している。氏子らは昔の農作業着とわらで編んだ履物を着け、灯籠の薄明かりの下、拝殿を田に見立てて「せき掘払い」「はねくわ」「代かき」などの田仕事を演じた。
代かきで牛役を務めた鈴木勇太さん(40)は神社下の息王寺の井戸水で体を潔斎し、下帯姿で石段を駆け登った。境内で待ち受ける氏子らは手に杉の葉を持ち、「べこべこ」と呼び声を発して出迎えた。本殿内では、目隠しした太田浩幸宮司が米を大拍子の上にまいて作柄を占った。
御田植祭は年の初めに豊作を祈願する神事で、県内の田遊びの中で最も古風な形を残し、極めて価値が高いとされている。

