福島のニュース
福島市飯坂町を拠点に伊達市、桑折町に果樹畑約17ヘクタールを持ち、サクランボやモモ、ブドウ、リンゴを栽培している。2015(平成27)年に果物の加工部門を設けた。ジュースをはじめ、無添加・無加糖の果実シロップなどを開発。シロップを絡めたフルーツポップコーンはヒット商品となり、福島の果物の魅力を広く伝えている。
「果物の素材そのものを味わってほしい」との願いを込めて、ジュースは果汁100%にこだわる。特にモモは品種別に12種類を用意し、さまざまな味わいを楽しんでもらうよう工夫している。果実シロップは「木成り完熟りんご蜜・もも蜜」が人気を集めている。
シロップを絡めたフルーツポップコーンは2022(令和4)年、日英首脳会談で岸田文雄首相(当時)が持参し、ジョンソン首相(同)とともに味わったとして話題になった。
東日本大震災と東京電力福島第1原発事故による風評被害で果物の販売が振るわず、厳しい経営を強いられた。離農する生産者もいたが、菱沼健一社長(72)は新たに農地を借り、栽培面積を広げた。「ピンチはチャンスだ。ただ前に進んで困難を打開した」と振り返る。今後も「品質にこだわり、福島県の魅力向上に力を尽くしたい」と情熱を燃やしている。■メモ▷設
立=1945(昭和20)年ごろ▷社
長=菱沼健一▷従業員数=26人▷住
所=福島市飯坂町湯野字窪田8▷電話番号=024(542)5015

