馬場福島市長就任1カ月 問われる県都の将来像

  • [エリア] 福島市
馬場福島市長就任1カ月 問われる県都の将来像

福島のニュース


福島市の馬場雄基市長(33)は8日で就任から1カ月となる。新年度予算の編成作業が本格化するのを前に、昨秋の市長選で最大の焦点となったJR福島駅東口の再開発事業の行方に関心が集まる。現計画の見直しを含め、市民や市議会の理解を得る具体像をいかに示すのか。県都のリーダーとしての政治手腕が問われる一年となりそうだ。■駅前再開発
馬場氏は再開発を巡って「優先工区の設定」など再整理を公約に掲げ、昨年11月の市長選を制した。それだけに、就任後初めて臨んだ市議会12月定例会議でも主な論点となった。代表質問・一般質問に立った市議17人のうち、事業についてただしたのは11人に上る。
これに対し、馬場氏は答弁で現行設計で進めた場合は「(工区設定が)難しい構造にある」との認識を示した。再質問への答えでも①日常的な利用②物価上昇の中での事業費の精査③10年後の姿―という、見直しの「観点」の提示にとどまった。追及したある市議は「踏み込んだ回答がなく、議論の余地がなかった」と具体性の乏しさを指摘する。
馬場氏は6日の年頭記者会見でも現在の立場を問われたが、「三つの観点」に触れた上で「どこが落としどころか、最善策を練りたい」とかわした。再開発は現工程で進めば今年度中に実施設計の策定に入る。馬場氏は「工期の遅れは許されない。早い段階で議論を重ね市民に示したい」と理解を求めた。■議会との距離感
市長選では市議の大半が「市議の会」を構成して前市長を支持した。こうした経緯から就任後の市議会との関係性も注目されたが、現在までに当局と議会の間で表立ったあつれきは生じていない。議長の白川敏明氏(70)は「まだ様子見の段階。是々非々で向き合っている」と現状を説明する。
馬場氏は再開発以外に市の最上位計画・次期総合計画を練り直すため、現状では今年度が終期となる第6次計画を1年延ばす方針を示している。変更には議決が要るため、3月定例会議で議題となる見通しだ。「市議の会」で代表を担った高木克尚氏(70)は「総合計画の在り方は新年度当初予算に関わる。しっかりした方向性を示してほしい」と注文を付ける。■独自色、徐々に
公約の中には具体化へ動き始めた施策もある。12月定例議会では就任100日以内の完成を目指す「データブック」の補正予算が通った。市立小中学校の給食無償化は4月からの実現を表明し、当初予算で財源が確保される見通しだ。
年頭記者会見で就任後の1カ月を「がむしゃらにやってきた」と振り返った馬場氏。独自色を市政に反映させる難しさもにじませた。