先端バイオで農業革新へ 福島県南相馬市とWAKUが連携協定 農業用「グルタチオン」普及へ

  • [エリア] 相馬市 南相馬市
先端バイオで農業革新へ 福島県南相馬市とWAKUが連携協定 農業用「グルタチオン」普及へ

福島のニュース


植物の力を引き出す物質「グルタチオン」を活用した農業資材開発に取り組み、8日に福島県南相馬市と連携協定を結んだWAKUは、同市を拠点に、先端バイオ技術を生かした新しい農業モデルを構築する決意を新たにした。
グルタチオンはグルタミン酸、システイン、グリシンという三つのアミノ酸から成る物質で人間の体内や植物に存在する。医薬品や健康、美容向けサプリメントへの普及が進んでいる。植物では光合成や栄養吸収の促進、ストレスへの抵抗力向上への効果が注目されている。
農作物用のバイオスティミュラント(生物刺激剤)としてすでに商品化されているが、価格の高さが課題になっている。WAKUは農業向け特化した製造によってコストを下げ、普及を目指している。
ベンチャー企業への支援に積極的な南相馬市を知り、進出の準備を進めてきた。2月から現在は岡山市にある本社を南相馬市原町区への移転を始める。南相馬市ではブロッコリー、ネギ、タマネギ、加工用ジャガイモ農家の協力を得て実証に当たる。
将来的には本格的な製造プラントを南相馬市に開設する構想を持つ。
また南相馬市が開設する、みらい農業学校と連携し、人材育成を図る。
みらい農業学校で行われた南相馬市との連携協定締結式には、WAKUの姫野亮佑社長、門馬和夫市長らが臨んだ。姫野社長は「南相馬市で農業用グルタチオンのコストを抜本的に下げる研究を行い、社会実装を進めたい」と語った。(相双版)