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福島県双葉町の伝統行事「ダルマ市」は10、11の両日、JR双葉駅前で開かれている。初日は昨年を約800人上回る約2800人が来場。東京電力福島第1原発事故に伴い避難中の町民が古里での久しぶりの再会を喜び、復興へと歩む地域に笑顔が広がった。
原発事故発生後、町内での開催は4回目。初日は名物の巨大ダルマ引きで新春を祝った。体長約3メートル、重さ約600キロのダルマを中心に綱引きを実施。南北に分かれて綱を引き合い、無病息災や豊年満作を願う北に軍配が上がった。
JA福島さくら女性部協議会双葉支部が絵付けした双葉ダルマを販売している。色とりどりの大小さまざまな縁起物が並び、大勢の来場者がお気に入りの品を買い求めている。
ダルマを購入した主婦の作本久美子さん(68)は原発事故により古里を離れ、現在は埼玉県加須市に暮らす。知人らと久しぶりに会い、思い出話に花を咲かせた。「毎年訪れているが、双葉がにぎやかになっていてうれしい」と話した。
ダルマ市は江戸時代から約300年続いているとされる。原発事故発生後も町民有志が避難先で伝統をつないできた。2023(令和5)年から古里で再び催している。
町や町商工会、町観光協会などでつくる実行委員会の主催。11日は恒例のダルマみこしや、民俗芸能発表会などを繰り広げる。

