ふるさと栄誉賞高倉さんに授与 なでしこ元監督、殿堂入り 古里が「育ててくれた」 福島市

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ふるさと栄誉賞高倉さんに授与 なでしこ元監督、殿堂入り 古里が「育ててくれた」 福島市

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福島市は14日、選手、指導者として国内女子サッカーをけん引し、日本女子代表「なでしこジャパン」監督も務めた同市出身の高倉麻子さん(57)に「市ふるさと栄誉賞」を贈った。女性個人として初めて日本サッカー協会の殿堂に入った先駆者の功績を市内外や次の世代に伝える。
表彰式を市内の福島グリーンパレスで行い、馬場雄基市長が「市民に希望と活力を与えてくれた。どんな壁があろうとも道を切り開いていく姿が素晴らしい」とたたえ、表彰状と銀メダルを手渡した。高倉さんは「名誉な賞を頂いた。サッカーを通じ、自分ができることで福島市に恩返しがしたい」と述べ、自身のサイン入りボールを市に贈った。ボールは各種イベントなどで展示される。
高倉さんは福島三中から福島成蹊女高(現福島成蹊高)、和光大卒。読売ベレーザ(現日テレ東京V)で日本女子サッカーリーグ4連覇に貢献した。15歳で代表に初選出され、女子世界選手権(現女子ワールドカップ)や1996年アトランタ五輪で日の丸を背負った。2016年から「なでしこジャパン」を率いた。昨年9月に日本サッカー協会の殿堂入りを果たした。
ふるさと栄誉賞は、スポーツや文化などの分野で顕著な功績を残し、市民に希望と活力を与えた人物をたたえる。高倉さんは5人目の受賞者となる。
高倉さんは表彰式後に報道陣の取材に応じ、「(自分を)育ててくれたのは福島市だった」と古里への思いを語った。
―栄誉賞を受賞した感想を。
「古里を離れて以降、日常の中で福島を強く意識する機会は多くなかった。今は(自分を)育ててくれたのは福島市だったと改めて感じている」
―福島市でボールを追っていた少女時代を振り返って。
「女子がサッカーに取り組む環境は厳しかった。練習する場所やボールを蹴る仲間を探したり、周囲に相談したりしながら活動していた。多くの方々に助けていただいた。道を切り開いてくれた人たちに感謝したい」
―女子サッカーの普及にどう関わっていくか。
「中国のサッカーリーグでの監督業には区切りをつけた。サッカーの勉強を続けながら、目の前の物事に一生懸命取り組んでいく」
―今後の活動は。
「子どもたちのサポートを通してサッカー界に恩返ししたい。高齢化社会の中で元気に暮らせる環境をつくるような取り組みにも携われればと考えている」