福島のニュース
福島県内屈指の卓球大会「野馬追の里浮舟杯卓球大会」は2月7、8の両日に南相馬市で開かれる今大会で50回目を迎える。大会を立ち上げ、実行委員長を務める県卓球協会の斎藤一美会長(76)は半世紀の歩みを振り返り「数々の苦難を卓球仲間に救われ、大会を続けることができた。感謝を込めて皆さんに喜んでもらえる節目にしたい」と意気込む。
同市小高区出身で小高工高(現小高産業技術高)卓球部OBだった斎藤さんが26歳の時、母校の卓球部強化のためOB会として1975(昭和50)年2月に第1回大会を開催した。斎藤さんは高校卒業後に茨城県で実業団選手やコーチを経験しており、その人脈を生かして全国の強豪選手を招き、地元の中高生や一般選手を交え対戦した。
小高工高体育館を会場に当初100人規模だった大会は10年後、現在の同市原町区のまるさん・あったまるアリーナ(市スポーツセンター)に場所を移して参加者も増加。最盛期は1000人を超える大会となった。日本の卓球人気を盛り上げた福原愛選手、今や世界的選手となった張本智和選手・美和選手のきょうだいも小学生時代に出場したことがある。
東日本大震災と東京電力福島第1原発事故後の2012(平成24)年は開催が危ぶまれたものの、斎藤さんの卓球仲間から支援を受けて千葉県東金市で代替大会を開いた。翌年から、復興に貢献しようと南相馬での実施を復活させた。
近年では、2度にわたる福島県沖地震で2022(令和4)年のみ延期したが、現在も県内外から600人以上が集まる大会として続いている。
2月にまるさん・あったまるアリーナで開かれる第50回大会には明治、早稲田、中央などの大学や実業団の強豪チームが出場する。競技に先立ちトップ選手やコーチによる教室も開く。
斎藤さんは「母校愛、卓球愛、地域愛を貫いてきた。今後も福島県選手の技術力向上と郷土の振興に尽くしたい」と話している。

