【2026ふくしま衆院選小選挙区 直前情勢】労組票の行方注目 4区 復興へ激戦必至

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【2026ふくしま衆院選小選挙区 直前情勢】労組票の行方注目 4区 復興へ激戦必至

福島のニュース


27日公示、2月8日投開票で行われる衆院選は、自民党と日本維新の会による連立政権が臨む初の国政選挙だ。加えて、立憲民主党と公明党による新党「中道改革連合」結成によって、福島県内4小選挙区でも与野党対決の構図が大きく様変わりする。立候補予定者は公示を目前に控え、手探りで準備を進めている。各選挙区の直前情勢を追う。(文中敬称略)
東日本大震災と東京電力福島第1原発事故発生から間もなく15年。浜通り全域を選挙区とする福島県4区は「復興の最前線」だ。自民党現職、新党に加わる立憲民主党現職が並び立ち、国民民主党新人、共産党新人も参戦する。激戦必至の注目区となりそうだ。







高市早苗首相が通常国会冒頭の衆院解散を表明した19日、自民の現職坂本竜太郎(45)は浜通り全域を巡っていた。
初陣となった2024(令和6)年10月の前回衆院選は、衆院議員を務めた父剛二(故人)から地盤を引き継ぎ、党の組織力を背景に初当選を飾った。今回は急転直下の新党「中道改革連合」結成で、「公明票」を当てにできない。前回の比例代表で公明党が4区内で得た票数は約2万票。仮に中道候補に流れれば当落に直結する。
長らく協力関係を築いてきた公明支持者をいかにつなぎ留めるか、対応を迫られている。前回衆院選で選対本部長を務めた自民県議の太田光秋は「これまで培ってきた党の組織力を最大限に生かす」と気を吐く。







立民の現職斎藤裕喜(46)は19日、選挙区内の支援者へのあいさつ回りに努めた。
前回衆院選では生まれ育ったいわき市と、自宅と会社を構える富岡町に軸足を置き、野党系勢力や連合福島の支援を受けたが、自民の坂本に約7千票差で敗れた。今回は立民と同じく連合福島を最大の支援組織とする国民民主が独自候補を擁立した。労働組合などの支持基盤が割れ、高市政権への批判票が分散すると懸念されている。
新党結成で公明と連携するものの具体的な協議はこれからで、どれだけ支持を得られるかが見通せない。斎藤を支える立民の県議古市三久は「中道の枠組みで国民生活を守ると訴えていく」と言葉に力を込める。







国民民主が擁立した県議の新人山口洋太(35)は19日、県庁で記者会見し、医師としての経験を国政に生かすと決意を示した。
いわき市内の医療機関の医師としての顔も持つ。2023年の県議選で組織だった支援を受けずに、いわき市選挙区でトップと1票差の2位で初当選した。
前回衆院選以降、国民民主への有権者の期待は増していると陣営はみる。保守層や支持母体の労組から、どれだけ支援を取り付けられるかが鍵。自前の後援組織を持たず、党所属の地方議員数は他党よりは少ない。そこが不安材料という。国民民主県連代表代行の渡部優生は「政策本位で課題解決に取り組む熱意を訴える」と戦略を練る。







共産の新人熊谷智(46)は19日、JRいわき駅前などで街頭に立ち、衆院解散に踏み切ろうとしている高市首相を批判した。
衆院選は4度目の挑戦。脱原発や物価高対策など国民生活を重視し、自民政治からの転換を目指す。前回よりも立候補者が増える見込みで、どのように党としての存在感を示せるかが課題の一つ。いわき市選挙区選出の共産県議の宮川絵美子は「今、優先すべきは物価高対策など国民の暮らしだ」と強調した。■【4区】立候補予定者(19日現在)坂本竜太郎
45
自民
現(1)斎藤
裕喜
46
立民
現(1)山口
洋太
35
国民
新熊谷


46
共産
新■前回2024年の4区開票結果

85,751
坂本竜太郎
44
自民比
78,708
斎藤
裕喜
45
立民

19,879
熊谷


44
共産※敬称略。左から氏名、年齢、所属政党。現は現職、新は新人。丸数字は当選回数。比は比例代表での当選者。立民は公明と新党「中道改革連合」を結成