【2026ふくしま衆院選小選挙区 直前情勢】地盤奪い合い再び 3区 現元対決が濃厚

  • [エリア] 会津若松市
【2026ふくしま衆院選小選挙区 直前情勢】地盤奪い合い再び 3区 現元対決が濃厚

福島のニュース


27日公示、2月8日投開票で行われる衆院選で、会津と県南にまたがる福島県3区は、2024(令和6)年10月の前回衆院選で争った与野党候補が再び激突する。立憲民主党現職の小熊慎司(57)は20日、立民と公明党による新党「中道改革連合」に入党し、新たな枠組みで戦う。前回敗れた自民党の元職上杉謙太郎(50)は国政復帰を目指し会津にも根を張り臨戦態勢だ。共産党は20日、3区への公認候補擁立を見送り、現元対決が濃厚となった。互いの地盤を切り崩そうと虎視眈々[たんたん]と準備を進めている。36年ぶりとなる2月の衆院選は、雪国の投票行動にどう影響するのか。(文中敬称略)
高市早苗首相の衆院解散表明から一夜明けた20日、中道の小熊は、会津若松市で街頭に立ち、市民の声を国会に届けると訴えた。
前回は公示直前に自民の相手候補が差し替わる「想定外」の選挙戦だった。当初は自民現職(当時)との会津出身者同士の争いを見据えて地元の比重を高めていた。急きょ相対した上杉の地盤である県南での活動が結果として手薄になった。会津では上杉の2倍となる約7万3千票を獲得した一方、県南では水をあけられた。今回は県南での巻き返しを狙っている。
急転直下の新党結成で、与党の一翼を担ってきた公明と手を結ぶ。さらに、共産が候補者擁立を見送り、政権批判票を一手に集めやすくなったと陣営はみる。ただ、歴史的に対立してきた公明と共産の支持者のそりが合わなければ、十分な集票につながるかは不透明。中道の党名や政策が有権者に浸透しきれなかったり、選挙での得票を目当てにした「野合」と批判されたりするリスクもある。
総合選対本部長に就いた立民県議の瓜生信一郎は「会津の地の利を生かしながら、県南の票を上積みできるよう一体となって戦う」と気を引き締める。







自民の上杉は20日夜、会津若松市で開かれた建設業界の新年会に出席し、会津と国政をつなぐ決意を新たにした。
前回は自民党派閥裏金問題が尾を引き、公示直前まで混乱した。会津を地盤とする自民現職(当時)が非公認となり、新たな区割りで3区に編入された東白川と西白河を地盤とする上杉に白羽の矢が立ったものの、自民の公認手続きが間に合わずに無所属での戦いを強いられた。上杉は県南を手堅くまとめて小熊に約9千票差をつけたが、県南の2倍の有権者のいる会津での出遅れは致命的だった。
党3区支部長となった今回は、公認候補として戦える見通しが立った。政治とカネ問題で自民への逆風が吹き荒れた前回とは異なり、高市内閣の高支持率が追い風になると陣営はみる。ただ、政治資金収支報告書の不記載問題の当事者であった事実は、ついて回る。真冬の選挙を選択した高市首相への批判が上杉に向く可能性もある。
総合選対幹事長を務める自民県議の渡辺義信は「3区選出の自民党議員が不在となり、国との交渉が難しくなった。全力で後押ししたい」と力を込めた。








無所属の新人金山屯(85)は選挙ポスターなどの準備を着々と進めている。選対本部長を務める高橋翔は「雪の中での選挙になるが、会津魂で少人数で戦い、支えたい」と気合を込めた。◆【3区】立候補予定者(20日現在)小熊
慎司
57
中道
現⑤上杉謙太郎
50
自民
元②金山


85
無所
新◆前回2024年の3区開票結果

96,814
小熊
慎司
56
立民◎
68,133
上杉謙太郎
49
無所

11,715
唐橋
則男
63
共産※敬称略。左から氏名、年齢、所属政党。現は現職、元は元職、新は新人。丸数字は当選回数。◎は法定得票数獲得者。立民は公明と新党「中道改革連合」を結成