新天地で飛躍誓う 福島県内高校スポーツ選手進路決定

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新天地で飛躍誓う 福島県内高校スポーツ選手進路決定

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今春、福島県内の高校を卒業する有力スポーツ選手が、新天地に一歩を踏み出す。主な生徒の進路が決まった。海を渡る自転車選手、強豪校に進むカヌーやバドミントン、レスリングの選手―。福島で培った技術と精神力を礎にし、飛躍を誓う。待ち受けるのは、結果が全ての厳しい現実。これまで浴びた数え切れない声援を力に変える。目指すは世界の大舞台だ。■自転車・成田光志
学法石川→イタリアのプロ下部組織
本場で実力高める
学法石川自転車競技部の成田光志(18)はイタリアのプロロードレースチーム下部組織に所属し、競技の本場欧州から頂点に駆け上がる挑戦を始める。
ヨーロッパは憧れの地だった。須賀川一中の生徒だった当時、雄大な景色の中を力強く駆ける選手を映すテレビにくぎ付けになった。以来、ロードレースにのめり込んだ。
「活動拠点にしたい」。1年時の全国高校総体(インターハイ)ポイントレースで優勝し、海外でのレースを経験するたび、思いが募った。成田をサポートしている企業の紹介で下部組織に加入するチャンスをつかんだ。
ただ、不安があった。言語の壁と異国の慣れない環境、生活費…。昨年夏に競輪選手の父和也さん(46)に相談した。「やれるだけやってみなさい」。背中を押され、イタリア語と英語の勉強にも力を入れた。
所属する下部組織はプロを輩出している。2月中旬にイタリアに渡り、22歳以下の選手らが集まるU23の区分でしのぎを削る。「強みである登りの技術を生かし、五輪やツール・ド・フランスで優勝したい」と息巻く。両親や支えてくれた人たちへの感謝を胸に、夢へ歩み出す。■レスリング・筒井双
ふたば未来→法大
母校の名全国に広める
ふたば未来レスリング部の筒井双(18)は法大に進学する。「活躍して、ふたば未来の名前を広めたい」と使命感に燃えている。
水戸市から移り住み、充実した練習環境で猛特訓を重ねた。昨年は国内外でメダルを獲得した。ただ、優勝を狙ったインターハイで無念の2位。「悔しさが大きかった」と華々しさの裏で葛藤も経験した。
小学生からの念願だった法大で、ポイントを取り切る技術を磨く。全日本選手権優勝と五輪出場を目指し、研さんを誓った。■バド・川野寿真
ふたば未来→日体大
レベルアップし頂点を
ふたば未来バドミントン部の川野寿真(18)は日体大を選んだ。昨年の全日本学生バドミントン大学対抗戦で団体優勝した古豪だ。
福岡県水巻町出身。全国から実力者が集まる環境に引かれ、ふたば未来中に進んだ。めきめきと腕前を上げ、高校進学後も各世代の日本代表に選ばれ続けた。2年生で伸び悩んだが、コーチに教えを請い、強打とネット際に詰め寄る素早さが持ち味と気付いた。長所を伸ばし、3年時はインターハイを皮切りに多くの表彰台に立った。
目標は世界トップ10。駆け引きできるよう攻め方を増やすつもりだ。「レベルアップして頂点で戦いたい」と覚悟を示した。■カヌー・安斎勇真
安達→立命大
世界で活躍したい
安達カヌー部の安斎勇真(18)は春から立命大で腕を磨く。「世界を舞台に活躍できる選手になる」と力強く宣言した。
二本松市出身。同部で競技に打ち込む幼なじみ青木悠生(18)に誘われ、小学5年から地元のクラブに入った。順風満帆な競技人生ではなかった。1年の冬に足を捻挫し、目標とした日本代表の選考の機会を逃した。悔しさから回復後は練習に明け暮れた。179・5センチの長身と腕の長さを生かした力強いパドリングを武器に成長。活躍は国内にとどまらず、昨年7月に世界ジュニア選手権で日の丸を背負った。
立命大は中学時代から志した強豪。ハイレベルな環境で技術と体力を一から鍛え直す。地道な積み重ねで国内外の強敵と渡り合っていく。