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福島県会津若松市を拠点に活動するパンクバンド「ENGRAVE(イングレイヴ)」が市内の会津武徳殿や会津能楽堂で撮影したミュージックビデオが、米国の「第9回カリフォルニア・ミュージックビデオ&フィルムアワード」の複数部門で最終候補に入った。同市在住でバンド代表の平出光一郎さん(48)=サンセット音楽室代表=は「音と映像を通して侍文化や伝統芸能といった会津の魅力が広まればうれしい」と期待する。
アワードには世界中から多くのバンド、歌手のエントリーがあった。会津武徳殿を舞台にした「Cancerous
Country」は4部門で最終候補となった。建物は会津武道の象徴として1934(昭和9)年に鶴ケ城跡に建てられた。バンドが熱い演奏を繰り広げる中、侍が登場する。侍役は世界で活躍するサムライアーティストで市観光大使の島口哲朗さんが務めている。会津能楽堂で撮影し、2部門で最終候補入りした作品「Honor
And
Pride」では武楽創始家元の源光士郎さんが能を舞う。
バンドは1997(平成9)年に平出さんら会津高卒業生4人で結成。メンバー交代を経て昨年10月に19年ぶりとなるアルバムを発表した。以前は自主制作だったが、初めて海外レーベルの下で作った。確かな演奏力と、社会問題を全編英語詞で歌うスタイルが持ち味。海外デビューに当たり平出さんは「音と映像は海外の人にも伝わりやすい。バンドを知ってもらうと同時に、会津を発信したいと思った」とミュージックビデオの制作意図を語る。動画投稿サイト「ユーチューブ」で視聴できる。
アワードの結果は今月末に発表される。

