【2026ふくしま衆院選小選挙区 直前情勢】現職対決から構図一変 2区 参政参戦で情勢混沌

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【2026ふくしま衆院選小選挙区 直前情勢】現職対決から構図一変 2区 参政参戦で情勢混沌

福島のニュース


27日公示、2月8日投開票で行われる衆院選。商都・郡山市を中心とした県中地区の福島県2区は、与野党の現職2人による事実上の一騎打ちと目されていたが、参政党が21日、候補者を擁立した。保守層や無党派層に強いとされる参政の参戦で構図は一変。立憲民主党と公明党による新党「中道改革連合」に入った現職玄葉光一郎(61)、自民党の現職根本拓(39)による争いを軸に、参政の新人大山里幸子[りさこ](52)、共産党の新人丸本由美子(63)がどこまで割って入るのか。情勢は混沌[こんとん]としてきた。(文中敬称略)
参政が全国の立候補予定者を発表した21日、大山は地元・郡山市で選挙戦の打ち合わせに臨んだ。
参政が躍進した昨年7月の参院選で、大山は福島県選挙区に立候補し約18万4千票を得た。今回の衆院2区(12市町村)に当てはめると5万5354票に上る。参院選で4選を果たした自民現職の8万6605票、立民新人の8万1576票に次ぐ。保守層に食い込んだのに加え、立民などの野党支持層を切り崩した。
衆院2区に立つのは初めてだが、大山が伸ばすかどうかが中道玄葉、自民根本の得票を左右するとみられる。ただ、直近の世論調査では参政の政党支持率は自民と差が開いている。高支持率の高市政権への期待感を背景に、参政に近い保守票が自民に回帰する可能性がある。陣営はこれまで選挙に関心がなかった層などの掘り起こしを進める。
参政県連会長の八巻裕一は「参院選後もつじ立ちを続け、日本人ファーストを訴えてきた。政策や理念を広く伝える」と躍起だ。







玄葉は21日、都内で選挙準備などを進めながら電話で、地元支援者らと連絡を取り合っていた。
区割りが変更された前回衆院選では、新たに郡山市を開拓するため隅から隅まで歩いた。元知事の岳父佐藤栄佐久(故人)の支援者や、母校安積高の同窓生らを頼りに昔ながらのどぶ板選挙で支持を広げた。地元の田村市・田村郡や須賀川市・岩瀬郡をはじめ、2区内では浅川町以外の11市町村で根本を引き離した。政権批判票の受け皿となっただけでなく、保守層にも食い込んだ。
今回は新党で初の戦いとなり手探りの部分が多いが、公明票の上乗せを期待できる。支持政党にかかわらず玄葉を推す「玄葉党」が強み。ただ、衆院副議長としての公務が多忙で、前回衆院選に比べれば地元での活動に十分な時間を割けていない。懸念材料の一つだ。参政大山の動向にも気を配る。
選対本部長に就任予定の無所属県議の佐久間俊男は「選挙準備を加速させ、大きな固まりをつくりたい」と意気込む。







根本は21日、地盤の郡山市などを巡っていた。医療関係者や若手支持者との会議で結束を確認した。
前回は、復興相や厚生労働相を務めた父匠(74)の事実上の後継としての初陣だった。父の引退表明からわずか2週間余りで選挙戦に突入。出遅れは否めず、十分に浸透しきれなかった。推薦を得た企業・団体が一枚岩になり切れなかったとの指摘があった。結果として、父が地固めしてきた郡山で玄葉に約1万3千票の差をつけられた。
比例東北で復活当選後は、小選挙区での雪辱を期し寸暇を惜しんで徹底した地元回りを重ねている。市町村や団体の要望を吸い上げ、国と直接交渉するパイプ役として存在感を高めてきた。ただ、今回は中道に合流した公明からの手厚い支援を期待できない。加えて、参政大山に保守層を切り崩されないよう警戒を余儀なくされる。
選対本部長を務める参院議員の星北斗は「若さや実績、熱意を有権者に浸透させられる組織が築けた」と表情を引き締める。







丸本は21日、須賀川市の商業施設などでマイクを握り、保守色を強める高市政権を批判した。
衆院2区への立候補は前回に続き2度目。前回参院選で比例代表に立候補した市内在住の小山田友子(32)らと連携し、若い世代への浸透を目指す。
選対本部長を務める郡山市議の岡田哲夫は「自民党政治からの転換を訴え、希望を持てる平和な国づくりに理解を求める」とした。







無所属の新人遠藤雄大(41)は昨年7月の参院選福島県選挙区に続いての国政選挙立候補となる。交流サイト(SNS)を駆使して訴えの浸透を目指す。◆【2区】立候補予定者(21日現在)玄葉光一郎
61
中道
現(11)根本


39
自民
現(1)丸本由美子
63
共産
新大山里幸子
52
参政
新遠藤
雄大
41
無所
新◆前回2024年の2区開票結果当
123,256
玄葉光一郎
60
立民比

92,616
根本


38
自民


12,594
丸本由美子
62
共産※敬称略。左から氏名、年齢、所属政党。現は現職、新は新人。丸数字は当選回数。比は比例代表東北ブロックでの復活当選者。立民は公明と新党「中道改革連合」を結成