【2026ふくしま衆院選小選挙区 直前情勢】保守分裂か回避か 1区 中道現職「漁夫の利」も

  • [エリア] 福島市 伊達市 本宮市 大玉村
【2026ふくしま衆院選小選挙区 直前情勢】保守分裂か回避か 1区 中道現職「漁夫の利」も

福島のニュース


27日公示、2月8日投開票で行われる衆院選。県都を含む県北地方の福島県1区は、2024(令和6)年10月の前回衆院選で敗れた自民党候補(当時)の長男亀岡偉[よし]一[かず](37)が立候補する構えで、自民公認の新人西山尚利(60)との保守分裂選挙に突入するかどうかが最大の焦点となっている。自民は今回、県連幹事長や県議会議長を歴任した西山を即戦力として擁立。立憲民主党と公明党による新党「中道改革連合」に加わった立民出身の現職金子恵美(60)との一騎打ちに持ち込む狙いだったが、亀岡は24日にも無所属での参戦を表明する見通し。自民支持者からは金子を利する保守分裂を回避すべきだとの声が上がる。抜き差しならない状況だ。(文中敬称略)
衆院解散を翌日に控えた22日、自民の西山は1区内の党所属県議と本宮市や大玉村を回るなどした。
福島市議を経て、2003(平成15)年の県議選で初当選し現在5期目。2023年12月から昨年11月まで県議会議長の重責を担った。党県連の幹事長や政調会長などの要職を歴任して培った人脈で政府や党本部とのパイプがある。2023年11月の県議選福島市選挙区では約1万2千票を得て2位で当選した。
大票田の福島市で四半世紀以上にわたって政治活動を続けてきた。伊達市・伊達郡を元々の地盤とする金子よりも地の利があると陣営はみる。高支持率を維持している高市内閣に対する有権者の期待を追い風に、勢いづきたい考えだ。
最大の懸念は亀岡の動向だ。旧福島県1区で比例復活を含め当選5回を重ねた亀岡偉民(70)の長男とあって、古くからの熱烈な自民支持者が支える。仮に偉一と西山が並び立てば保守票の分散によって、金子が「漁夫の利」を得る可能性が高まる。
自民関係者の一部などは候補者の一本化を模索している。だが、亀岡陣営は交渉に応じる姿勢を見せていないという。西山の選対本部長を務める自民県議の佐藤政隆は「地方議員として培った実践力を武器に、元気で豊かな福島をつくれるのは西山だ」と断言する。







中道の金子は22日、都内で中道結党大会に出席した他、議員会館で選挙準備に当たった。
前回衆院選では、自民派閥裏金問題など政権与党に対する有権者の不満を取り込み、自民候補に約4万票差で圧勝した。このうち、浮動票が多いとされる福島市では相手を2万4124票上回る7万2944票を得た。
衆院解散から16日後の衆院選投開票は戦後最短だ。短期決戦では、新人西山よりも知名度に勝る金子が有利になると陣営はみる。前回まで3回連続で小選挙区を勝ち抜いた金子の地盤には、数万の固定票があるとされる。偉一の立候補で保守系の支持層が分裂すれば、選挙戦を有利に運べると陣営はみている。
選対本部幹事長に就任予定の立民県議の半沢雄助は「国民生活を無視した解散だ。暮らし重視、生活者目線の政策を訴えて支持拡大に努める」と意気込む。
一方、衆院解散直前に急造された新党「中道改革連合」の名称や綱領、政策が短期間で有権者に浸透するかは未知数だ。1区での候補者擁立を見送った共産党県委員会は、良好な関係を築いてきた金子に配慮し、推薦や支持といった表だった支援はしない方針。ただ、共産が歴史的に対立してきた公明に金子が接近しすぎれば、共産の一部が反発する可能性があるという。







亀岡陣営によると、24日に福島市内で緊急総会を開き、その場で偉一が立候補を表明する手はずという。■参政2区のみ候補者を擁立
参政党は22日、福島県1、3、4区への候補者擁立を見送ると明らかにした。県内小選挙区で参政公認候補は2区の新人のみとなる。◆【1区】立候補予定者(22日現在)金子
恵美
60
中道
現(4)西山
尚利
60
自民
新亀岡
偉一
37
無所
新◆前回2024年の1区開票結果当
124,441
金子
恵美
59
立民◎

84,351
亀岡
偉民
69
自民※敬称略。左から氏名、年齢、所属政党。現は現職、新は新人。丸数字は当選回数。◎は法定得票数獲得者。立民は公明と新党「中道改革連合」を結成