【2026ふくしま衆院選】冬の短期決戦バタバタ 電話・FAX設置公示後、事務所開き見送り… 焦り募らせ奔走

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【2026ふくしま衆院選】冬の短期決戦バタバタ 電話・FAX設置公示後、事務所開き見送り… 焦り募らせ奔走

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衆院選は23日午後の衆院解散により、事実上の選挙戦が幕を開けた。解散翌日から投開票までは戦後最短の16日間、公示までは「中3日」しかない。真冬の2月の投開票は36年ぶりだ。福島県内4小選挙区に臨む立候補予定者の陣営は切迫感を一段高め、態勢づくりに奔走した。「異例ずくめだが、できることを進めるしかない」。限られた時間と環境の中、今後の天候や有権者の行動心理も頭に入れつつ支持拡大に知恵を絞る。
「憲法第7条により、衆議院を解散する」。午後1時過ぎ、額賀福志郎衆院議長が通常国会の冒頭で解散詔書を読み上げると、「前職」となった議員が足早に議場を後にした。県内各陣営の関係者はテレビの生中継を横目に事務所の設営や印刷物の仕分けなどに追われた。
県北地方の1区への立候補を予定する、ある陣営は選挙事務所に使う建物を福島市に押さえた。ただ、固定電話やファクスの開設は公示後の29日までずれ、陣営内での事務連絡にもひと手間かかる。同市選出のある県議は「選挙ポスターを張る要員の確保など、山ほどある仕事を急ピッチで進めなければならないのに…」と焦りを口にした。
浜通り全域が舞台となる4区は、4人による激戦が見込まれる。多くの陣営は恒例の事務所開きを見送る見通しだ。ある立候補予定者の地元秘書は「有権者向けのチラシやはがきの準備に忙しく、出席者への案内まで手が回らない。今回ばかりは本当に時間がない」と顔をしかめた。
有権者と接する時間が限られる「短期決戦」では交流サイト(SNS)がより有効と踏む向きも。県中地区がエリアとなる2区のある立候補予定者の陣営は23日午後、ビラ配りを手伝ってくれる支持者は郡山市の後援会事務所に来てほしいとSNSで募った。大票田の郡山市には若年層も多く、SNSによる発信も鍵となる。男性スタッフは「呼びかけに対する反応が良い。こうした動きを票につなげたい」と捉える。■会津と県南にまたがる3区
降雪で遊説に影響も
厳冬期の選挙とあって会津全域と県南にまたがる3区は、特に寒さや雪の影響を避けられない。街頭演説や集会といった公示後の選挙活動や、有権者の集まり具合も天候に大きく左右される。
ある立候補予定者のベテラン後援会員は当面の天気予報をにらみながら、遊説日程の組み立てに悩んでいた。2024(令和6)年10月の前回選で会津と県南を網羅したルートをなぞった場合、所要時間は1・5倍に伸びた。天候次第ではさらに滞る恐れがあり、遊説先を絞り込むか思案中だ。屋内での個人演説会を増やし、有権者と対面する機会を確保する。「細かく集会を開き、足を運んでくれた人から支援の波を広げたい」と意気込む。
別の立候補予定者の陣営も寒さを気にかける。寒空の下で演説を聞く聴衆に配慮し、街頭演説の時間を短縮することも念頭に置く。陣営を支える会津若松市議の一人は「空模様をにらみ、戦術を決める日々が続くだろう」と今後の選挙戦を展望した。SNSを活用したライブ配信で、選挙活動を補う戦略も練っている。