震災と東電福島第1原発事故の記憶と教訓継承へ 福島県楢葉町波倉に石碑建立 津波で25世帯の住宅流失、8人犠牲

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震災と東電福島第1原発事故の記憶と教訓継承へ 福島県楢葉町波倉に石碑建立 津波で25世帯の住宅流失、8人犠牲

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東日本大震災の津波で甚大な被害を受けた福島県楢葉町波倉行政区に、石碑「歴史記念記念碑」が建立された。大津波により古里を離れて暮らすのを余儀なくされた住民の思いが刻まれている。地域の歴史や、震災と東京電力福島第1原発事故の記憶と教訓の継承につなげていく。
震災と原発事故発生前、約60世帯が暮らしていた波倉行政区は、津波により25世帯の住宅が流失。8人が犠牲になった。原発事故により一時、避難指示が出され、避難も余儀なくされた。
複合災害により、慣れ親しんだ地を離れることになった住民の無念を伝え、地元の歴史や文化を後世に発信しようと、行政区が2024(令和6)年夏ごろから記念碑の設置に動き出した。実行委員会を立ち上げ、建立場所を行政区内の龍蔵寺近くの公園に決めた。今年に入ってから工事が本格化した。
記念碑には波倉行政区の地図や住民の名前を刻んだ。盆踊りや初午祭など四季ごとのにぎわいぶりも記載。「地区が消滅するという危機感を抱きここに波倉地区が存在した証、在りし日の波倉を伝え残したい(原文のまま)」と住民の願いを記した。
24日、現地で除幕式が行われ、地区住民ら約30人が出席した。神事が執り行われ、行政区長の渡辺晋二さん(72)ら住民代表が玉串をささげた。渡辺さんは「(記念碑は)波倉の宝物になる。皆さんと一緒に大切に受け継いでいきたい」と誓いを新たにした。