福島のニュース
27日公示、2月8日投開票の衆院選で、候補者ポスター掲示板の県内設置数は2024(令和6)年の前回衆院選より、504少ない6087となる。特に会津地方の減り幅が顕著だ。除雪に支障が生じるとして、8割近く減らしたケースもある。選挙期間中、候補者ポスターで顔や訴えを沿道で目にする機会は少なくない。有権者は「国政選挙を迎える実感は高まるだろうか」と戸惑い、各選管委は投票の機運をいかに高めるか苦慮している。
県選管委が26日、県内59市町村の総計を明らかにした。各市町村選管委は公選法に基づき、有権者数や面積を考慮してあらかじめ法定上の掲示板の設置数を決めている。一つの投票区につき、「5カ所以上、10カ所以内」が目安となっている。ただ、大雪などの特別な事情により、県選管委に申し出れば、減数措置が認められる。
会津地方17市町村の設置予定数は【表】の通り。公選法で定める法定設置数は全体で2421に上るが、実際に立てるのは57・5%に当たる1393。前回の68・3%を下回った。全県で見ると今回は72%。いわき市は59%、郡山市は61・3%だった。
掲示板の減少に伴い啓発効果が薄れるとされ、県選管委の担当者は対策を思案している。しかし「選挙執行の事務作業に追われ、手を回す時間がない」とこぼす。
人口減少で、設置数は減少傾向にある。県選管委によると、2009(平成21)年の衆院選では、県全体で8千台を割り込み、前々回の2021(令和3)年で6752となった。
豪雪地帯の自治体は、除雪作業や、住民の安全を最優先に掲示板の減数を決めた。26日現在、188センチの積雪深となった只見町の町選管委は、投票所となる集会施設を中心に前回の2割程度にとどまる22カ所まで絞り、設置を終えた。
南会津町選管委も同様の対応で、落雪などの危険性に配慮して場所を選定した。掲示板を置かない塩江地区の農業大竹幸一さん(73)は「雪が降り、寒い中での選挙は厳しい。掲示板が減るのは仕方がない」と町選管委の判断に理解を示す。ただ、掲示板のない丹藤地区に暮らす男性(67)は「候補者の顔を目にする機会が減るのでは」と気にかけた。町選管委は投票率の低下につながりかねないとし、防災無線や公式LINEを通して、投票を呼びかける方針だ。
掲示板を前回比7割減の22カ所とした金山町選管委は設置後の管理に気を配る。天候次第で雪に埋まる恐れもあり、担当者は「その都度除雪するなどして対応したい」としている。■掲示板の撤去急ピッチ
市長選終えた喜多方市
市長選の投開票から一夜明けた喜多方市内では26日、市長選用掲示板の撤去が急ピッチで進められた。作業員が足場に積もった雪を片付けながら、掲示板と支柱を取り外した。
同日までに衆院選用に310カ所を設置した。市長選と同時選の市議補選が無投票当選となり、早い段階から補選用掲示板を衆院選用に張り替えた。

