福島市の先達山メガソーラー 市街地方面に反射光 発電事業者、検証し予測 市、現地調査要請の考え

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福島市西部にある先達山の大規模太陽光発電所(メガソーラー)は、東側の市街地方面にパネルの反射光が届くと予測された。発電事業者AC7合同会社(福島市)が27日までに第三者機関のデータに基づく調査結果を市に報告した。事業者側はこれまで地上への反射を否定していた。市は事業者が光の反射を認める形に転じたとみて、市民生活への影響を及ぼさないような対策と目視による現地調査を要請する考え。
市は昨秋、再生可能エネルギーに関する新条例に沿って事業者に「報告の徴収」を実施し、昨年末までの報告を求めていた。事業者は春分、夏至、秋分、冬至の条件下で、発電所から東西12キロ、南北5キロを対象に検証した。1地点を50メートル四方単位で区切り、それぞれ地上1・5メートル地点に届く光の範囲や時間帯を、太陽高度、仰角などから算出した。
報告書によると、太陽光パネルは、対象エリア東側のほぼ全域で視認できる。春分と秋分は発電所から見て東~東北東に、夏至では東南東の方向に反射光が伸びて分布する。冬至でもわずかに確認された。1地点につき、継続して反射光を受ける時間は1日当たり1~5分程度。特に夕方の時間帯の傾向が強く、主に東向きの傾斜地に設けられたパネルが要因という。
発電所の管理業務を担ってきたAmp社(現・AMP―lify、東京都)の担当者は昨年4月下旬の現場公開で「太陽光パネルは空の方を向いており、地上に光は届かない。あくまで(パネルが)光って見えるだけ」と反射を認めなかった。
先達山の反射光を巡っては、パネル設置が進んだ昨年春ごろから市に苦情が寄せられ、市が昨年7月に文書で改善を促していた。市民団体「先達山を注視する会」の松谷基和代表は「まぶしさを訴える声がある。事業者は速やかに是正すべきだ」と対応の遅さに憤る。
AC7合同会社は「必要な対策が生じた場合には適切に検討する。法令順守し、発電所の安全かつ持続的な運営を最優先に努める」とコメントした。環境省は「太陽光発電の環境配慮ガイドライン」で反射光を防ぐ対策を示している。パネルの位置調整や防眩[ぼうげん]仕様、植樹による光の遮蔽[しゃへい]などを挙げる。
報告書の内容は市のホームページで公開している。