福島のニュース
福島県は東日本大震災と東京電力福島第1原発事故をはじめ、県内を襲った災害の教訓を継承し、防災意識を高める小学生向け動画教材を制作した。授業の教材に使える防災動画を作るのは初めて。郡山市の安積一小で29日、動画を用いた公開授業が行われた。
震災と原発事故を知らない子どもが年々増え、自然災害が頻発・激甚化する中で防災意識を高めてもらおうと、ふくしまリアリの協力を得て手がけた。「地震・津波編」「水害・土砂災害編」の2種類あり、いずれも45分間。授業の進行や発言例を記した教員向けの手引も用意し、専門知識が無くても指導できる。
公開授業には5年生約30人が臨み、水害や土砂災害について学んだ。2019(令和元)年10月の東日本台風による市内の被害状況を写真で紹介し、被災者へのインタビュー映像を交えて「命を守るために早めに避難するべき」と訴えた。
ハザードマップによる避難経路の確認など、情報を確認する重要性を説いた。どのようにして命を守るかを問うクイズも行った。吉田優心さん(11)は「災害を甘く見てはいけないと学んだ。避難する際の経路を確認したい」と学びを振り返っていた。
動画は特設サイトで視聴できる。公開先にはQRコードからアクセスする。県は中高生向けの動画も2025(令和7)年度内に公開する予定。

