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福島市の福島東稜高の馬術部で活躍した土田若葉さん(18)が3月に卒業後、4月から日本中央競馬会(JRA)に入会することが決まった。乗馬の技術を評価され馬取扱係として採用された。兄はJRA騎手の土田真翔さん(21)。若葉さんは「兄のレースの誘導を務めたい」と夢を膨らませる。
若葉さんは真翔さんの後を追って小学5年から福島競馬場乗馬スポ少に入会して馬術を始めた。騎手を目指して岳陽中3年の時にJRA競馬学校を受験したが失敗する挫折も味わった。それでも気持ちを切り替え「大好きな馬と接していたい」と2023(令和5)年に福島東稜高に入学して馬術部に入部。ひたむきに馬と向き合い「仲間と練習して毎日楽しかった」と振り返る。昨年のインターハイ、一昨年と昨年の国スポに出場。昨年の国スポでは少年リレーで3位に入賞した。明るい人柄と真面目な姿勢、乗馬の確かな技術を評価されJRAの馬取扱係に合格し入会が決まった。
若葉さんは「大好きな馬に一生関われる仕事がしたかった。本当にうれしい」と心から喜ぶ。「両親には本当に支えてもらった。スポ少時代からJRAの先生方にもお世話になった。これから少しでも恩返ししたい」と言う。母友美さん(51)は「真翔に続いて大好きな馬に関わる仕事に就くために努力を重ねて実現したことを誇りに思う」とねぎらう。
馬取扱係はレースで競走馬を誘導する大切な仕事がある。「騎手になれなかったが同じレースの舞台で兄を誘導できたら幸せ」と目を輝かせる。妹が兄をレースで誘導すればJRAでも珍しいケース。今後は子どもたちに乗馬を教える立場にもなる。「馬に乗ることは楽しいということを伝えたい。失敗したことの苦しさも分かる。周囲から信頼される存在になりたい。競技も続けられたらうれしい」と笑顔がはじけた。

