福島市内2397カ所の石碑巡り論文作成 渡部一磨さん(福島高3年) 9日、研究成果を発表

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福島市内2397カ所の石碑巡り論文作成 渡部一磨さん(福島高3年) 9日、研究成果を発表

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福島市の福島高3年の渡部一磨さん(18)は高校生活を懸けて市内2397カ所の石碑を巡り、独学で論文を作成した。集大成として9日午前10時から、同市のもちずり学習センターで研究成果を発表する。
高校1年の秋に、同市飯坂町の男根道祖神に衝撃を受けたのが探究のきっかけ。「なぜこのような形の物が公共の場にあるのか」。疑問に思い、石碑に興味を抱いた。市中心部などを調査範囲と定め、自転車に乗って石碑探索に明け暮れた。
2年以上にわたり調査した全石碑の場所や配置、建立年などを地図にまとめた。集めたデータを分析すると、「庚申」や「足尾山」と記された石碑の分布に地域性があることを発見。歴史的背景や地理から、独自の論を導き出した。先行研究、資料がほとんどない中で苦労があったが、かえって知識欲をそそそられた。「信仰ごとに定形がなく、由来も判然としないのが面白い」と話す。
論文の書き方、資料の使い方などは県文化財保護審議会委員の守谷早苗さん(福島市)らから助言を受けた。論文が評価され、卒業後は筑波大に進学し民俗学を学ぶ。引き続き石碑の研究をするつもりだ。「新しい仲間と、新しい発見ができるかもしれない」と期待に胸躍らせる。
9日の講演会では論文の内容を紹介し、講演に合わせ新たに調査した学習センター近隣地域の石碑の特徴についても解説する。参加無料で定員は40人。聴講の申し込みは4日まで。申し込みはもちずり学習センターへ。(県北版)