福島のニュース
福島県いわき市の主婦須藤真由美さん(68)は随筆や川柳などの創作活動をまとめた書籍「花籠」を発刊した。20代から糖尿病を患い、中学校の国語教師として定年まで教壇に立ち続けながら執筆してきた。長年にわたる創作を支えてくれた家族や友人、同僚らに感謝し、今後も健筆を振るうつもりだ。
幼少期から文学に触れ、文章の読み書きを得意としていた。駒沢大文学部で国文学を専攻し、卒業後の1980(昭和55)年4月に福島県教諭となった。27歳で糖尿病を発症し、仕事と子育てに加え、毎日皮下注射を打たなければならなかった。
闘病生活などの多忙な日々を過ごしながらも書くことが楽しみだった。初めて詠んだ歌は「乳しぼる
夜寒の床の
かたわらに
幼き命あり
我命あり」。長男斎さんが産まれ、小さな息遣いを聞いた時に、自身の命よりも大切なものと感じた思いを詠んだ。愛読していた雑誌に応募。全国から寄せられた4万点の中から入賞した。
自身を支えてきた多くの人たちを「花」に見立て、「花」は人生になくてはならないものとする。書籍名の「花籠」には「今の自分をつくってくれた人たちが入っている」との意味を込めた。自身の思いが詰まった一冊を手に、「多くの人に読んでほしい」と願っている。

