【2026ふくしま衆院選】厳冬の期日前 福島県は奮闘 投票状況前回比横ばい

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【2026ふくしま衆院選】厳冬の期日前 福島県は奮闘 投票状況前回比横ばい

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衆院選の公示翌日から5日間(1月28日~2月1日)に福島県内4小選挙区で期日前投票をした人は10万6157人で、2024(令和6)年10月の前回比87人減とほぼ横ばいとなった。東北6県では最多。雪の影響が心配された会津地方では多くの市町村が前回を下回る中、「移動式期日前投票所」の導入などで有権者の移動負担を緩和し、投票できる環境を保つ動きがある。中通りや浜通りでも投票所入場券の発送遅れなどが絡んで出足の鈍い地域があり、各選管委は8日の投開票まで投票の呼びかけに力を入れる。■南会津は「移動式」活躍
県選管委が2日発表した期日前投票の中間状況によると、会津地方17市町村の投票者は1万2785人で前回比1495人、約10%減少。会津若松市と南会津町、北塩原村を除く14市町村が前回を下回った。前回は市町村別投票率の上位を独占するなど、普段は各種選挙で高い投票率を示す地域だけに、各選管委には積雪や寒さ、準備期間の短さが影響したとの声がある。
このうち、南会津町は前回を149人上回る1330人が投票した。町選管委が投票者数を押し上げた要因とみているのが、衆院選では初めて、1日限定で導入した移動式期日前投票所だ。
最高裁裁判官の国民審査が始まった日曜の1日に投票箱を積んだワゴン車3台を運行。田島と舘岩、伊南の各地域で5カ所ずつ、計15カ所の集会所などを巡り196人が車内で投票に臨んだ。町役場と舘岩、伊南、南郷の各総合支所の4カ所を期日前投票所としているが、町選管委の担当者は「自宅近くに乗り付ける移動式のほうが利用しやすかったのでは」と分析している。
柳津町の投票者数は119人と前回の46%にとどまるものの、町選管委は移動支援に力を入れている。普段は月~土曜に有料運行している町民バスの「ふれあい号」は投票目的の乗車を無料とし、日曜の1日は一律無料で走らせて期日前投票所のある町役場と西山支所への足を確保した。序盤3日間は1日当たり投票者が1桁と低調だったが、31日は23人、1日は80人が一票を投じた。投開票日の8日も運行する。
奥会津地方には積雪が1メートルを超える地域もある。年配層を中心に天候次第で投票のタイミングを見計らっている有権者も少なくないとみられる。柳津町の団体職員長谷川早代子さん(66)は「雪の状況を見て投票に足を運びたい」と空模様を気にかけた。■都市部では増/40市町村は減
県選管委が発表した中間状況は【表】の通り。福島、会津若松、郡山、いわきの4市など都市部で前回の同時期を上回る一方、40市町村で減り、全体としてはほぼ横ばいとなった。
衆院選の県内小選挙区への全投票者のうち、期日前投票の利用者が占める割合は2005(平成17)年の第44回の14・56%から上昇傾向が続いており、前回は48%に達した。選挙データ分析を専門とする福島学院大マネジメント学部の茨木瞬講師(39)は厳冬期と重なった今回の期日前投票者数が前回並みを維持した状況を「期日前投票が定着してきている表れ」と分析。後半の有権者の動向に注目している。
福島地方気象台によると、3日の県内は冬型の気圧配置が徐々に緩む見通しだ。県選管委事務局主幹の市下貴之さん(47)は「暖かい日を見極め、早めに期日前投票を利用してほしい」と促す。県選管委は2日、啓発用のテレビCMを開始し、呼びかけを強めている。■投票者数
東北最多
東北6県の期日前投票の中間状況は【表】の通り。福島県の投票者数(1月28日~2月1日)は10万6157人と東北6県で最も多く、前回同時期の実績と比べた割合は99%に達している。他の5県の投票者数が前回比で73%~81%に減っているのと比べて落ち込みは小さくなっている。