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福島県いわき市の2025(令和7)年の火災件数は95件で、前年より8件増加し、13年ぶりに90件を超えた。救急搬送者数は1万4010人で1967(昭和42)年の救急業務開始以降、4年連続で過去最多を更新した。市消防本部が3日、消防統計の速報値を公表した。
2017年から70件前後を推移し、減少傾向だったが、2024年から増加傾向に転じた。市消防本部は要因に、建物火災と車両火災の増加を挙げる。昨年の建物火災は8件、車両火災は5件、それぞれ前年より増えた。
一方、死者数は3人で、前年から5人減少。火災の死因として、逃げ遅れが最も多い。住宅用火災警報器(住警器)の設置を促し、逃げ遅れないよう呼びかけている。
全国で相次ぐ林野火災にも警戒が必要だ。気象庁や総務省消防庁などは30年に一度の少雨とみている。市内では先月、常磐藤原町で林野火災が発生し、約20時間30分後に鎮火した。同本部は林野火災警報と注意報を出し、火の取り扱いへの注意を訴えている。
昨年の救急出動件数は1万5974件で、前年から58件減少した。入電から病院収容までの時間は49分38秒で、前年に比べて2分短縮した。心臓マッサージや止血法などの応急手当を動画で送信する「Live119」で一命を取り留めるケースもあった。
119番通報件数は2万911件で、前年比で613件減った。このうち、問い合わせや間違い、いたずらが全体の20・1%にあたる4194件だった。同本部は緊急性が低い場合は、消防テレフォンガイドなどの利用を呼びかけている。(いわき版)

