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福島県会津若松市の鶴ケ城で育った「容保桜」のうちの1本が7日、京都市の金戒光明寺山門前に植樹された。幕末、京都守護職となった会津藩主・松平容保が本陣を置いた寺で知られ、現在は京都警護や鳥羽伏見の戦いで命を落とした会津藩士らをしのぶ法要が執り行われている。京都会津会などが会津と京都の絆をより一層強めようと会津若松市に依頼して実現した。
容保桜は山桜と大島桜の特徴を持つ新種で、会津藩上屋敷となった現在の京都府庁旧本館中庭(京都市上京区)で発見された。京都市の桜守、故佐野藤右衛門さんが容保桜と名付けた。京都府が2012(平成24)年12月、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の復興支援として会津若松市に贈った。鶴ケ城天守閣の西側に植えられ、春に多くの観光客を癒やしている。
寺では毎年、会津殉難者慰霊法要が行われ、昨年6月には120回を迎えた。節目に合わせ植樹しようと、みやぎ会津会や東海会津会などの関係団体から寄付を募っていた。
植樹式に関係者約50人が臨んだ。会津松平家第14代当主・松平保久さん、室井照平会津若松市長らが根元に土をかけた。近くに「容保桜」の石碑も設置された。京都会津会の小西雅彦会長(会津若松市出身)は「会津と京都の絆をつなぐ事業を息長く続けていく」、室井市長は「会津藩と縁の深い京都に鶴ケ城の容保桜を植樹したことで会津藩士の魂も安らぐだろう」と語った。

