【2026ふくしま衆院選】荒天下の投開票に先手を 除雪、防寒対策入念に 選管がヒーターやカイロ用意

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【2026ふくしま衆院選】荒天下の投開票に先手を 除雪、防寒対策入念に 選管がヒーターやカイロ用意

福島のニュース


衆院選の投開票日となる8日は県内の広い範囲で雪や冷え込みが予想される。各市町村選管委は7日、安全な投票環境の確保や円滑な事務を見据え、除雪や防寒などの準備を入念に進めた。期間最終日となった期日前投票所には、一票を確実に投じようと大勢の有権者が足を運んだ。「厳寒期」「超短期」の2月決戦は、空模様も気にかけながらの審判の日を迎える。
南会津町の開票所となる田島体育館には7日午後、町職員が設営に集まった。投票用紙を広げる作業台を並べ、各小中学校などからかき集めたジェットヒーター7台を運び込んだ。
8日の町内は終日氷点下の真冬日、最低気温は氷点下10度と予想される。全30カ所の投票所に融雪剤を配り、担当の職員は除雪用スコップを持参する。開票が始まる午後8時には氷点下5度前後に冷え込む。
町選管委は開票に携わる約170人にカイロを2枚ずつを配り、投票用紙に触れない間は防寒具の着用を認める。月田啓書記長(58)=町総務課長=は「厳しい環境だが、有権者の安全確保と円滑な執行に努める」と気を引き締めた。
会津地方17市町村のうち南会津町を含む9町村は早朝の道路除雪に要する時間を考慮し、投票開始を2024(令和6)年10月の前回衆院選から1時間繰り下げ、午前8時とした。積雪が1・7メートルに達している只見町は除雪に午前9時ごろまでかかるとみて、受け付け開始を繰り下げ可能な上限の午前9時とした。
福島地方気象台によると、8日は中通り・浜通りでも山沿いを中心に雪が見込まれ、最低気温は各地で氷点下となる。
いわき市選管委は午後8時の開票開始までに投票箱を着実に集めるため、135カ所の投票所のうち、中山間部などの37カ所は他よりも投票終了を1時間早い午後6時とする。田人地区や川前地区から開票所の市総合体育館までは車で1時間弱かかる。投票箱はタクシーで運ぶが、凍結や事故の恐れも視野に、代替車を急行させる体制を取った。
寒さによる開票への影響を避けるため、開票所を変えたケースもある。桑折町選管委は町民体育館から暖房が整う町多目的スタジオ「イコーゼ!」に移した。体育館より狭いため、職員間の間を詰めて対応する。7日は機器などを搬入した。■期日前投票、一部で行列
有権者「雪降る前に」
県内の期日前投票所には期間最終日の7日も多くの有権者が訪れ、一部では行列ができる混雑となった。利用者は公示翌日から日ごとに増え、投開票日の悪天候が伝えられたこともあり中盤以降は前回を上回るペースとなった。県選管委の集計では、投票日2日前に当たる6日までの県内の投票者(小選挙区)は前回同時期比124・35%の39万1358人。天栄村を除く58市町村で前回を超えた。
いわき市勿来支所は午前8時30分の開所から有権者が途切れず、一時は2階の会場までの廊下や階段に約100人の列ができた。ピークの昼ごろには最大15分待ちとなった。
市内の20代男性は両親の足の状態が気になり、3人で訪れた。8日の雪予報を知り「降る前に投票しようと思った」という。白河市役所でも人の波が絶えず、期間中最多の1825人が投票した。途中で諦める人も出る中、一票を投じた渡辺良枝さん(71)は「衆院選はとても大切な選挙。明日は大雪と聞いたので先に投票した」と話していた。
県選管委によると、1月28日~2月6日の投票者数が前回から最も伸びたのは会津若松市の142・94%だ。同市の無職女性(72)は7日午後、雪が舞う中で市役所の投票所を訪れた。「消費税など生活に関わる論点が多かった。これからの暮らしが良くなるように投票した」と一票に託した思いを語った。
県選管委事務局の市下貴之主幹(48)は期日前投票者の多さについて制度の浸透に加えて「選挙への関心や天候が影響したのではないか」と受け止めている。