【2026ふくしま衆院選】高市旋風県内でも 自民県連全勝に沸く 小選挙区制導入以降で初

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【2026ふくしま衆院選】高市旋風県内でも 自民県連全勝に沸く 小選挙区制導入以降で初

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「全勝だ!」「やったぞ!」。8日午後9時50分ごろ、県内4小選挙区全てで自民党公認候補の当選確実が伝えられると福島市中町の自民党県連会館に歓声と拍手が響いた。
政界の重鎮で当選11回の玄葉光一郎さん(61)=2区=をはじめ、当選5回の小熊慎司さん(57)=3区=、当選4回の金子恵美さん(60)=1区=という長年の宿敵を打ち破った。自民が県内議席を独占したのは、小選挙区比例代表並立制の導入以降で初めての快挙だ。野党に勝ち越したのは2017(平成29)年10月以来約8年4カ月ぶり。開票を見守った県連役員らは、がっちりと握手を交わし、万歳し喜び合った。
2区の選対本部長を務めた星北斗県連会長は「各陣営で皆がそれぞれの役割を認識して自発的に動くことができた選挙戦だった。そうした組織力に加え、『高市旋風』が追い風となり、各選挙区で大物を倒す結果につながった」と会心の笑みを見せた。
2024(令和6)年10月の前回衆院選では、党派閥裏金問題による逆風が直撃。県内4小選挙区で公認候補3人、県連が支援した無所属候補1人を含め1勝3敗となり、立憲民主党に大敗を喫した。昨年10月には公明党が連立政権を離脱。四半世紀ぶりに「公明なき選挙戦」となった。立民と公明による新党「中道改革連合」の結成によって、中道候補に流れる公明支持母体の組織票が全国の接戦区の勝敗を左右するとの見方もあったが、佐藤憲保党県議会議員会相談役は「急激な方針転換に対応できず、公明票は一部の選挙区で割れたのではないか」と推察した。
選挙戦では高い内閣支持率が追い風となった。公示日に高市早苗首相(自民党総裁)が応援演説に駆け付け、閣僚や党幹部が続々と県内入りし、責任ある積極財政などを打ち出した。渡辺義信党県議会議員会長は「高市政権の誕生で、これまで離れていた保守層が自民に回帰した」とみる。
県内全勝は、自民と日本維新の会の連立枠組みとなった高市政権への信任を意味する。「自民党への期待の高さを肌で感じた選挙だった。直面する中長期の課題に対応していく」。鈴木智県連幹事長は勝ってかぶとの緒を締めた。一方、復興や地方創生など県内に課題は山積している。星会長は「党所属衆院議員が増えたのを生かし、これまで以上に県民の声を丁寧に聞き、復興を加速させる」と言葉に力を込めた。